「ジョイントで吸った」”大麻慣れ”貴源治は不起訴か ”ザル法”大麻取締法改正を

社会

大相撲の十両だった元貴源治が、大麻所持の疑いで、書類送検されていたことが分かった。7月20日、東京・板橋区の自宅で、乾燥大麻およそ0.184グラムを所持した疑いだ。元貴源治は、相撲協会に対して、大麻使用を認め、7月30日懲戒解雇されている。

警視庁の調べに対して元貴源治は、「大麻は、6月中旬ごろ、ツイッターでを通じて売人から買った」「名古屋場所にも持って行き、3~4本ジョイント(紙巻き)で吸った」「人間関係や緊張から生じるストレスで眠れないことがあった。場所前や場所中にもそうした症状があった。それを和らげるために大麻を使っていた」「吸引用の水パイプは2月ごろ知人にもらった」と供述。

警視庁の調べに対して元貴源治は「名古屋に持って行き、3~4本」ジョイントで吸ったと供述
警視庁の調べに対して元貴源治は「名古屋に持って行き、3~4本」ジョイントで吸ったと供述

雑誌に現金を挟んで、レターパックで売人に送ると、大麻が届いたとのこと。1回につき、大麻5グラムを4万2000円で購入。4月から6月にかけて、それを3回繰り返したという。常習性、購入方法の真偽は別として、あまりにも「大麻慣れ」をしている。それでも、元貴源治は不起訴になる見通しだ。

そもそも大麻取締法には「所持罪」があっても「使用罪」はない。大麻の栽培農家が、刈り取りの際に、大麻の成分を吸い込むことなどを考慮し、大麻取締法には「使用罪」が設けられていないからだ。だから尿鑑定がクロだけでは罪に問われない。

大麻「使用」だけでは処罰されず。元貴源治は不起訴の見通し
大麻「使用」だけでは処罰されず。元貴源治は不起訴の見通し

ただ、元貴源治宅からは大麻が見つかっている。それでも起訴されないのは、所持していたのが微量だから。実は、大麻取り締まりの現場では、尿検査が陽性でも、見つかった大麻が微量だったため、起訴が見送られるケースは少なくない。過去にも、とある有名人が、尿検査陽性・所持微量で不起訴になったことがある。

その理由は、いくつかあるようだ。かつて、ある捜査幹部は「押収した大麻を鑑定する訳だが、あまりに微量だと、もう一度、鑑定ができない場合がある。再鑑定できないほど微量だと、検事は起訴したがらない」と話していた。事情は理解できる。ただ釈然としない。大麻を使った証拠があっても、見逃されるとは。

警察庁などのアンケートでは、大麻事件で摘発された人の75%が「大麻の使用だけでは処罰されない」ことを認識していた。そんな”ザル法”大麻取締法の改正に向けて、やっと厚生労働省も動き出した。「使用罪」創設が柱だ。若者へのまん延も危惧されている。新型コロ対応で多忙を極める中だが、法改正の流れを止めてはならない。

(FNNプライムオンライン9月7日掲載。元記事はこちら

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