宣言地域でもお酒提供容認 尾身会長「間違ったメッセージ」 “ポスト菅”いきなりの難題


緊急事態宣言の9月30日までの延長が正式決定した。

対象は、東京や大阪など、19の都道府県。

街で取材をすると、終わりが見えない中、飲食店が対応に追われる姿があった。

飲食店が軒を連ねる東京・新橋の一角で目にした、「宣言解除まで休業」と書かれた貼り紙。

実は、この貼り紙、8月18日には「9月12日まで」と書かれていた。

それが9日、「宣言解除まで」と書き換えられていた。

9日午後、政府対策本部で...

菅首相「緊急事態宣言については、19の都道府県については9月30日まで延長する」

宣言が長引く一方、政府は、11月ごろには、宣言下の地域でもワクチン接種を前提にさまざまな制限の緩和を始めることにしている。

緩和されるのは、県境をまたぐ移動や大規模イベント。
さらに、飲食店での酒の提供や営業時間の制限など。

しかし、政府分科会の尾身会長は、こうくぎを刺した。

政府分科会・尾身茂会長「(緊急事態宣言が)発令している中で、行動を緩めるというのは、やるべきではないし、間違ったメッセージになる。それはやめましょうと」

この制限緩和には、現在、夜の営業を休止している飲食店からも...

HAMBURG & CURRY919 新橋店・本郷庄一さん「(制限)緩和されることによって、また感染者人数が増えて、年末あたりのときに、また緊急事態宣言で商売がちゃんとできないというのが困る」

9日、東京都で確認された新規感染者は、1,675人。

18日連続で、前の週の同じ曜日を下回った。

感染者数が減少傾向にある一方で、感染後に治療が終わっても苦しみ続ける人がいる。

都内の耳鼻咽喉科にあるコロナ後遺症外来では、次のようなやり取りが交わされていた。

医師「においは自分で評価すると、良いときが10点満点なら何点?」

30代女性「2ぐらいかな...」

8月2日に発症したという30代の女性。

退院して2週間以上がたったものの、嗅覚と味覚が元に戻らず、診察を受けに来た。

30代女性「ご飯の味がしないのがつらすぎて、あとはやっぱり怖いです。ガスとか外の排ガスとかのにおいがしなくて...」

このクリニックには、後遺症に悩む患者が、多いときで1日に50人ほど訪れるという。

目白もちづき耳鼻咽喉科・望月優一郎院長「(後遺症が)治るまでには長期戦。もしかしたら治らない場合もありますので。嗅覚(など)がないというのは、今後の人生にも影響がだいぶ出てくる可能性もある。一度行動を戒めていただきたい」

まだまだ予断を許さない感染状況の中、コロナ対策に専念すると言ったあの人に、気になる予定が浮上した。

現在調整されているのは、菅首相の訪米。

9月24日に行われる、日・米・オーストラリア・インド4カ国の首脳による会談に出席するため、アメリカ・ワシントンを訪れ、バイデン大統領と会談。

その席で、中国をめぐる問題などへの対応を協議する見通しだという。

9日に緊急事態宣言の延長を決定しながらも、訪米する菅首相。

退任間際の訪米には、政府関係者からもこんな声が上がっている。

政府関係者「コロナに専念するのではなかったのか? と突っ込まれてしまいそうですね。期せずして卒業旅行となってしまいましたね」

野党からも...

国民民主党・玉木代表「コロナに専念すると言って、かつ退陣を表明した総理が、アメリカとの間で何か重要で、かつ新たな取り決めなり、約束を進めるとは思えない」

(FNNプライムオンライン9月9日掲載。元記事はこちら

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