河野氏の政策に安倍氏ら懸念 脱原発・女系天皇が攻撃の的に


9月9日午後1時前、財務省。
自民党総裁選挙のキーマンが、険しい表情で姿を見せた。

財務省に入ったのは河野太郎規制改革相。

自身が所属する麻生派のトップ、麻生太郎副総理から“出馬への理解”を得るため、今週3度目となる会談に臨んだ。

およそ20分の会談の終了後、その内容に注目が集まったが、河野氏は記者からの問いかけに答えることなく財務省を後にした。

河野大臣の周辺からは「麻生さんと会ってそこで出馬が最終的に決まった。麻生派の中で出馬の環境が整ったようだ」との声が聞かれた。

河野氏が9月10日午後4時に総裁選への出馬を正式に表明することが明らかになった。

8日には安倍前首相とも会談した河野氏。

関係者によると安倍前首相は周囲に、原発を含むエネルギー政策などでの懸念を念頭に、こう漏らしているという。

安倍前首相「河野さんがトップになってもいいのだろうか」

今、河野氏のアキレス腱となっているのが「脱原発」などこれまで訴えてきた政策だ。

脱原発について9年前、自身のブログで河野政権では脱原発を実現するとつづっていた河野氏。

同じ麻生派の議員からも「河野のエネルギー政策がダメだ。その部分で河野とは相容れない」との声も上がっている。

さらに河野大臣が示してきた皇位継承についての考え方が大きな議論となっている。

河野氏はこれまで母方で天皇家と血のつながる「女系天皇」を容認する考えを示してきた。

しかし安倍前首相をはじめ保守的な考えの議員が多い自民党内では女系天皇容認論への反発がある。

このことについて問われた河野氏は8日、「(政府の)有識者会議の結果を尊重していくということに私として全く異論はございません」と述べた。

政府の有識者会議の検討を尊重する考えを示すにとどめた。

女系天皇を認めない姿勢を前面に出しているのが、8日、出馬を表明した高市早苗前総務相だ。

きょう9日、支持を受ける安倍前首相からの言葉を明かした。

高市早苗氏「(安倍前首相は)『次の総理というのはやはりご皇室のあり方を決定しなきゃいけない、大変大事な時期を担うことになる』ということをおっしゃっていましたね」

高市氏は安倍氏と考えが一致していることを強調。

河野氏との違いを前面に出した形だ。

そして、9日午後5時、財務省。

財務大臣室に入ったのは、岸田文雄前政調会長。
麻生氏と会談し、自らの支援を訴えたとみられる。

これに先立ち、岸田氏はテレビ番組に出演後、記者団の取材に対し、女系天皇について反対だと述べた。

岸田文雄氏「女系天皇については私は反対であります。今そういうことを言うべきではないと思っています」

新たな争点も浮上する中、総裁選をめぐる動きはさらに激しさを増している。

(FNNプライムオンライン9月9日掲載。元記事はこちら

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