感染減少も医療ひっ迫 ブレイクスルー感染増加も


7日、在宅医療を専門とする医師たちが訪れたのは、東京都内に住む20代の男性の家。

全国的な感染者の増加とともに急増した、自宅療養者。

最近では、若い世代の増加に加え、あるケースが増えているという。

ナイトドクター・菊地拓也代表「PCR検査をした際に、(ワクチン)2回目接種で陽性反応出る方は半数以上いる」

ワクチンを2回接種していても感染する、ブレイクスルー感染。

介護職に就くある女性は、40代で、5月に2度目のワクチンを接種済み。

しかし、家族の感染に続き、自身にも発熱などの症状が現れた。 この日の検査の結果陽性と判明した。

ブレイクスルー感染が増える背景の1つは、変異株の広がりだという。

菊地代表「ウイルスというのが、変異株のデルタ株にほぼ置き換わっている状態で、これに対してのワクチンの有効性というのが下がっているといわれているので」

日本でも猛威を振るう、インド由来のデルタ株。

それだけではない。

ワクチンで得た抗体の効果が、従来株に比べて、およそ7分の1に低下するとの調査結果もある、コロンビア由来のミュー株も空港検疫で2例。

また、イギリスなど複数の国で確認され、WHO(世界保健機関)が注目すべき変異株に指定したイータ株も、これまでに18例確認された。

菊地代表「『ワクチンを打ったからウイルスに感染しない』ということではなくて、ウイルス自体も変異できますので、常に対策をしていくことが大事です」

在宅医療だけでなく、重症患者を受け入れる病院でも逼迫(ひっぱく)した状況が続いている。

千葉大学病院 感染制御部長・猪狩英俊医師「ICU(集中治療室)が10分の10床、すべて埋まっています。1カ月以上この状態」

延長が決まった緊急事態宣言の解除について、政府は、感染者数だけでなく、医療の逼迫の状況を重視して判断する考え。

宣言の延長は、秋の行楽シーズンを控える各観光地に暗い影を落としている。

10日に取材班が訪れたのは、フルーツ狩りが楽しめる神奈川・横浜市の果樹園「FRUIT PARK YOKOHAMA」。

例年、この時期は、旬のシャインマスカットなどを目当てに、多くの人でにぎわうという。

ところが...。

FRUIT PARK YOKOHAMA・芝口禎久さん「先週の土日も、コロナ前に比べると半分ぐらいの人数。宣言が出ているので、お客さまも
(外に)出ないような感じになっている」

かきいれ時の実りの秋も、宣言延長で期待が持てないという。

芝口さん「たぶん解除されれば、今週の土日で多少は盛り返したと思うんですけど、この状態だとやっぱり少なくなると思います。厳しいですよね」

(FNNプライムオンライン9月10日掲載。元記事はこちら

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