部下が上司に助言「リバースメンタリング」の可能性


働く人に役立つプラスαな考え方に注目する「αism」。

上司から部下ではなく、部下から上司にアドバイス。
日本の企業風土を大きく変える、新たな働き方の形。

上司との関係性について若手社員から相談を受けているベテラン社員。

すると今度は、ベテラン社員から「教えてほしい」の言葉が。

新たな働き方のヒントになる取り組みの可能性とは。

「リバースメンタリング」とは、通常のメンタリングとは逆に、若手社員が先輩社員にアドバイスや意見を言うこと。

P&G 広報渉外本部・今瀬友佳さん「アドバイスを受ける側はもちろん、アドバイスをする側、組織全体の成長や活性化につながっている」

P&Gでは、10年以上前からこの制度を取り入れ、現在では、特に会社側でセッティングせずとも社員同士が自然にリバースメンタリングを活用するようになっているという。

先輩社員の浅野徹さんと入社5年目の志賀遥菜さんも、お互いに相談し合う間柄。

この日は、サスティナビリティプロジェクトのメンバーになった浅野さんが、志賀さんから意見を聞いていた。

志賀さん「最近、物を買う時にエシカルな素材で作られている製品だったり、どういうふうに社会貢献している会社なのかとか、そういうところを見て買い物しているなと思います。コスメとかも最近そうで...」

浅野さん「どうやってその辺の情報を積極的にリサーチしにいくの?」

志賀さん「百貨店の化粧品売り場をうろうろしていたときに、美容部員の方と話したときに、商品の話から入るのではなくて、サスティナビリティの話からはじまったんですよ。『リップスティックって世界で何本捨てられているか知っていますか?』みたいな話から始まって、すごく興味深いから『えっ何本ですか?』って」

浅野さん「普通だったら物を売るアプローチから入るのをサスティナビリティの切り口から入るのはすごく面白いなと思ったし、その辺の話は持ち帰るね。ありがとう」

リバースメンタリングの意義について浅野さんは...

P&G 1999年入社・浅野徹さん「若手社員と密に頻繁にコミュニケーションを取ることによって、忘れそうなフレッシュな気持ちを取り戻したり、固定観念を覆すきっかけになる」

先輩社員と若手社員の発言量を同じくらいにすることで、プロジェクトのバランスがとれるようになったり、あえて経験の浅いチームに任せ若手の経験値を上げることなどに成功したりするようになったという。

この仕組み、若手にもいい影響を与えているという。

P&G 2017年入社・志賀遥菜さん「下から上に声を上げていける文化は会社としてすごく風通しがいいし、多様性も生まれるし、より良い製品作りにつながっていく」

P&G 広報渉外本部・今瀬友佳さん「肩書や経験値など、さまざまな要素にとらわれることなく、新しい考えを積極的に取り入れていくことができるのは、社員の成長につながるし、組織全体の成長につながる」

年齢や性別、経験値にとらわれることなく、相手の話を聞き、学ぶことは、これからの時代に必要なことなのかもしれない。

(FNNプライムオンライン9月11日掲載。元記事はこちら

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