F-35B搭載の英空母が横須賀寄港 8月にはF-35Cも初来日 中国包囲網拡大のきざしか


8月末から9月初めにかけて、神奈川・横須賀のアメリカ軍基地に、世界が注目する空母が相次いで入港した。

東アジアのパワーバランスを維持し、中国に対するけん制とも受け取れる動きを、最新の映像で検証する。

4日、横須賀基地に入港したイギリス海軍最大の空母「クイーン・エリザベス」。

この「クイーン・エリザベス」、「F-35B」ステルス戦闘機を搭載して来日。

実際の自衛隊などとの訓練映像を見てみると、特徴的な反り返ったスキージャンプ甲板から「F-35B」が発艦している。

今後、アメリカ海兵隊の主力戦闘機となる「F-35B」。

発艦や着艦する時、噴射口の向きを変え、その熱を甲板にぶつける。

強烈な熱に耐えられる軍艦は、アメリカ海軍の中でも数が限られ、尖閣諸島を含む日本周辺や南シナ海ににらみをきかせられるのは、長崎県の佐世保基地を事実上の母港としている強襲揚陸艦「アメリカ」1隻だけ。

フジテレビ・能勢解説委員「この強襲揚陸艦『アメリカ』に不都合があれば、日本の防衛にとっても重要な、アメリカ海兵隊の『F-35B』の運用に支障が出かねません。このため、『クイーン・エリザベス』のように、『F-35B』を運用できる同盟国の軍艦は、アメリカにとっても重要となります。『クイーン・エリザベス』を発艦した『F-35B』が揚陸艦『アメリカ』に着艦する訓練も8月下旬、実施されました」

このほか、オーストラリア軍の「キャンベラ級揚陸艦」にも、スキージャンプ甲板があるほか、11月までに海上自衛隊の護衛艦「いずも」または「かが」で、「F-35B」の運用試験が行われると報じられていて、同盟国の協力が広がる可能性がある。

さらに8月、18年ぶりに横須賀基地に寄港したのは、アメリカ海軍の原子力空母「カール・ビンソン」。

甲板には最新鋭の「F-35C」ステルス戦闘機の姿があった。

「F-35C」が日本に来たのは、これが初めて。

アメリカは将来、敵のミサイル防衛を突破するために「極超音速巡航ミサイル」を開発中で、「F-35C」が主翼の下に搭載し、ビーストモード(野獣モード)で敵に襲いかかると報じられている。

その「カール・ビンソン」は、中国が核心的利益と主張する南シナ海で活動している。

「クイーン・エリザベス」も7月、日本に来る前に、南シナ海を航行した。

フジテレビ・能勢解説委員「『カール・ビンソン』は将来、強力な打撃力の象徴として存在感を示すでしょう。そして、今回『クイーン・エリザベス』空母打撃群は、オランダ、カナダなどの軍艦を従えていました。この太平洋展開は、中国包囲網拡大のきざしのようにも見えます」

(FNNプライムオンライン9月12日掲載。元記事はこちら

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