第32回「世界文化賞」 ヨーヨー・マ氏ら4名受賞

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芸術・文化の分野で優れた功績を挙げた人に贈られる、第32回高松宮殿下記念世界文化賞の受賞者が決まり、日本時間14日午後6時現在、イタリアのローマで発表会見が行われている。

受賞者発表は、ローマをはじめ、世界6つの都市で行われ、音楽部門で世界的なチェロ奏者、ヨーヨー・マさんなど、4部門の受賞者が決まった。

若手芸術家奨励制度対象団体には、イタリアの中央修復研究所付属高等養成所が選ばれた。

なお、演劇・映像部門については、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、多くの候補者が授賞式に出席することなどができなくなったため、該当者はいなかった。

また、東京で行われた会見では、世界文化賞の国際顧問に、安倍晋三前首相が就任することも発表された。

「世界文化賞」国際顧問に就任した安倍晋三前首相「世界文化賞が、人類の文化芸術の成果を結集する場となりますこと、人類不滅の財産である芸術の創造者たちに最大限の勇気を与える場となりますよう、微力ではありますが、全力を尽くしていくことをお誓い申し上げまして、栄誉ある世界文化賞国際顧問就任のごあいさつとさせていただきたい」

受賞が決まった方々の、これまでの業績。

音楽部門は、世界的チェロ奏者、ヨーヨー・マさん(アメリカ)。
100作以上のアルバムを発表し、グラミー賞を18回受賞。
コロナ禍では、家にとどまる人々に向けて、演奏映像をインターネットで配信し、反響を呼んだ。

絵画部門は、ドキュメンタリー写真家のセバスチャン・サルガドさん(ブラジル/フランス)。
飢餓や難民問題などを撮り続け、世界に大きな影響を与えてきた。
自然の保護にも取り組んでいるほか、ユニセフ親善大使も務めている。

彫刻部門は、現代美術家のジェームズ・タレルさん(アメリカ)。
主に、光と空間を題材にした作品を制作し、光と知覚のアーティストとして高い評価を得ている。
香川県の直島などをはじめ、その作品は世界各地に展示されている。

建築部門は、建築家のグレン・マーカットさん(オーストラリア)。
風や水、日光などを利用した環境に配慮した設計で、建築界のノーベル賞と呼ばれる、プリツカー賞などを受賞。
オーストラリアでは、初めての世界文化賞受賞者。

若手芸術家奨励制度には、イタリアの中央修復研究所付属高等養成所が選ばれた。
芸術文化遺産を保存・修復するプロの養成所で、5年間の修士課程を通じて、高度な技術を習得する。
これまでに、およそ900人が卒業し、世界で活躍する人材を送り出している。

授賞式は、感染拡大防止の観点から、今回は中止することが決まっている。

なお受賞者には、それぞれ10月中にも懸賞メダルなどが贈られる。

(FNNプライムオンライン9月14日掲載。元記事はこちら

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