緊急事態宣言 全面解除を決定 酒提供は“段階的”に緩和へ


東京・板橋区の下町風情あふれる商店街。

この緊急事態宣言中、臨時休業を続けてきた焼き鳥店「焼鳥酒場 鶏のから騒ぎ」の店の中では、何やら準備の真っ最中。

焼鳥酒場 鶏のから騒ぎ・山田耕路さん「今は営業再開できることが、うれしいとしかないですね」

7月12日から4度目の緊急事態期間に入った東京。
3回の延長を経て、28日で79日目だが、ついに、政府は28日午後5時ごろ開かれた対策本部で、30日の期限をもってすべて解除することを、正式に決定した。

菅首相「緊急事態宣言および8県のまん延防止等重点措置のすべてを、9月30日をもって解除する」

分科会の専門家メンバーからも、異論は出なかったという。

政府分科会・尾身茂会長「解除は早すぎるのではないかという意見は、ほとんどなかったです」

30代「宣言明けるという言葉自体で、ちょっと落ち着いてきたのかな、みたいな。ほっとした感じはあります」

宣言が解除された地域の飲食店には、今後、1カ月をめどに、引き続き時短営業が求められる。

都道府県に認証された飲食店は、午後9時までの営業が基本。

酒の提供も認め、地域の感染状況に応じて、知事が適切に判断することになる。

焼鳥酒場 鶏のから騒ぎ・山田さん「きょう、こちらが届いたお酒になります。だいたい1回の発注で、10万円ぐらいです」

臨時休業中の焼き鳥店「焼鳥酒場 鶏のから騒ぎ」では、全面解除後のお酒解禁をにらみ、27日、ひと足早く大量発注した。

各自治体は、解除後も独自の感染防止対策を設ける方向で、準備を進めている。

東京都では、都の認証を受けた店に限り、午後8時までの酒類の提供を認める方針。

認証を受けていない店には、引き続き、酒類の提供自粛を要請する方針。

全面解除により、宣言や重点措置が全国のどこにも出ていない状況となるのは、4月4日以来、実に半年ぶり。

全面解除で、わたしたちの暮らしは、どう変わるのだろうか。

池袋の東武百貨店では、入り口には、入店制限の案内が出ている。

デパ地下への入場制限や、時短営業などの感染対策を続けてきた百貨店。

解除後は、どうなるのか。

東武百貨店 池袋本店 広報部・千原優子さん「現状では、まだきちんとした情報が入っておりませんので、決定いたしましたら、行政の要請に従って対応をしていきたいと思っております」

都内の映画館では、これまで、午後9時までの時短上映や、座席を半分以下に減らすなどの形で営業を続けてきた。

今回の全面解除に向けて、グランドシネマサンシャイン池袋では、上映時間の延長や、座席の制限を緩和する方向で検討しているという。

今後をにらんだ動きは、各地で活発化。

北海道・根室市では、28日から、市独自のワクチン接種証明書の発行が始まった。

2回の接種を終えた人が対象。

証明書を受け取った人「孫に会いに行く。2年ぐらい会っていないので」

旅行会社では、ワクチン接種済みの人を対象とした、5,000円割引ツアーが人気となっていた。

ビッグホリデー・三森克弘さん「北海道、または北陸・金沢方面も、予約としては多い。1カ月前に比べますと、(予約は)約2倍くらいに増えています」

一方で、街からは、全面解除後のリバウンドによる第6波を懸念する声も上がっている。

20代「みんな(感染者数が)下がったからって、遊びに行っちゃうから。そうなるんだったら、継続的にずっと宣言が出ていたほうが、引き締まる気持ちはちょっとはあるのかな」

(FNNプライムオンライン9月28日掲載。元記事はこちら

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