部屋には「翼竜」 ノーベル賞・真鍋さん(90) 愛称は「スキ」 “温暖化予測の父”の意外なトレードマークは?


日本時間の5日午後7時前、2021年のノーベル物理学賞が発表された。

気象学が専門の真鍋淑郎さん(90)が、ドイツとイタリアの学者とともに選ばれた。

日本人がノーベル賞を受賞するのは、アメリカ国籍を取得した人も含め、2年ぶり28人目。

ノーベル物理学賞・真鍋淑郎さん「まったくの驚きです。こういう賞をいただくとは夢にも思わなかった」

1960年代に地球規模の気候モデルを開発。

その後、大気中の二酸化炭素の濃度が上がると、地球の気温が上昇することを気候モデルを使って示した、世界初の温暖化予測を論文で発表した。

“温暖化予測の父”と呼ばれている。

1975年に、アメリカ国籍を取得。

90歳になる現在も、アメリカの名門大学プリンストン大学で、気象学者として研究を続けている。

真鍋さんは長年、ここで研究を重ね、同僚や学生の間からは「スキ」の愛称で親しまれていた。

最も古い同僚の1人アイザック・ヘルド研究員は、真鍋さんの講義は、とても楽しく印象的なものだという。

真鍋さんの古い同僚 米・プリンストン大 アイザック・ヘルド研究員「彼は少し小柄なので、黒板の上に届かないことがある。だから、黒板を指したり書いたりするときは、飛び跳ねることがある。それがいわば、彼のトレードマークで、会った人は、そのことをよく覚えている」

真鍋さんノーベル賞受賞決定のニュースに、日本からも祝福の声が寄せられている。

海洋研究開発機構・菊池聰さん「会社来る前に、1kmくらい泳いでましたからね」

受賞決定を知り、かつてない喜びに沸いているのは、真鍋さんの故郷・愛媛県。

真鍋さんがかつて通った小学校では、小さな後輩たちも感激していた。

児童たちは「誰でも努力したら、勉強したらノーベル賞を取れるんだなって思いました」、「新宮っていう、身近なところからノーベル賞取った人が出てくるなんて思ってもいなかったからビックリしました」などと話した。

90歳になる真鍋さんの小学校時代の同級生からもお祝いの言葉が。

小学校の同級生「同級生で、こんな素晴らしい人が、この新宮で生まれて、印象的には、もう勉強も優等生ですね。1年からずっとトップクラスだから、いつも尊敬するような感じの子どもだった」

そして、1997年から真鍋さんが参加した研究プログラムで一緒に仕事をした人からは、真鍋さんの意外な一面が。

1997年研究プログラムに参加 海洋研究開発機構・菊池聰さん「(当時すでに)著名な方で、すごく有名な大先生だったが、とても優しくて、ご自分のお部屋の中には、たぶん恐竜が好きだったんでしょうね、天井からヒモで、大きな『翼竜』羽の生えた恐竜をぶら下げていて、ネクタイには恐竜のプリントだとか、『先生恐竜好きなんですか?』というような話をしたことがあります」

ノーベル賞の授賞式は、12月10日に行われるが、新型コロナウイルスの影響でオンライン形式で、メダルなどは滞在国で渡される予定。

(FNNプライムオンライン10月6日掲載。元記事はこちら

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