作曲・すぎやまこういちさん死去 「ドラクエ」500曲以上 追悼の声


「ドラゴンクエスト」シリーズの作曲家として知られるすぎやまこういちさんが亡くなった、90歳だった。

突然の訃報に、各界から惜しむ声が寄せられている。

2021年7月、東京オリンピックの開会式で世界をあっと言わせた演出。

選手団の入場行進曲に使われたのは、人気ゲームソフト「ドラゴンクエスト」のテーマ曲。

日本が世界に誇るゲーム文化、クールジャパンの象徴となったこの曲を手がけた作曲家のすぎやまこういちさんが、9月に亡くなっていたことがわかった。
90歳だった。

関係者によると、すぎやまさんは、9月30日に敗血症性ショックで亡くなったという。

誰もが、一度は耳にしたことのある印象的なメロディーを生み出してきた、すぎやまさん。
その中には、意外な曲もある。

日本ダービーや有馬記念などの関東G1レースで流れるこのファンファーレを作曲したのも、すぎやまさん。

東京大学を卒業後、フジテレビでディレクターとして番組制作をしながら、作曲家としての活動を始めた。

ザ・ピーナッツの「恋のフーガ」や、ザ・タイガースの「花の首飾り」など、昭和のヒットソングを作曲。
グループサウンズの黄金期を支えた。

さらに、2002年に島谷ひとみさんがカバーし、リバイバルヒットした「亜麻色の髪の乙女」を手がけたのも、すぎやまさん。

そして、世界にその名をとどろかせたのが、ゲーム音楽。

大ヒットゲーム「ドラゴンクエスト」シリーズの音楽を発売以来担当し、500曲以上を手がけた。

オーケストラによる「ドラクエ」コンサートも話題となった。

ゲーム音楽への思いを、すぎやまさんは、「ゲームの場合は、始めて終わるまで、何回も何回も(曲を)聞くわけですね。ゲームの音楽を作るときに心がけることは、聞き減りのしない音楽にしようと努力をするわけですね」と話していた。

2016年、世界最高齢のゲーム作曲・編曲者としてギネス世界記録に認定されたすぎやまさん。
2018年には、旭日小綬章を受章している。

すぎやまさん死去の一報を受け、「ドラクエ」のキャラクターデザインなどを手がけてきた漫画家・鳥山明さんがコメントを寄せた。

鳥山明さん「すぎやま先生の訃報を聞き、驚いています。つい数年前にお会いした時の印象からも、いい意味で永遠の命を持つ魔法使いのように思っていました。ドラゴンクエストのイメージは、当時からゲームが大好きでいらしたすぎやま先生の素晴らしく、印象的な数々の名曲によって決定づけられたと言っても過言ではありません。心よりご冥福をお祈りいたします」

ファミコン名人として知られる高橋名人は、SNSで追悼。
高橋名人「謹んでご冥福をお祈りします。すてきな楽曲をありがとうございました」

さらに、タレントの中川翔子さんも、「信じられないです。アニソンアカデミーで、笑顔でお話してくださった言葉たち、聞き減りしないメロディを作ることのすごさ、素晴らしさ、ドラクエの音楽は永遠に。かなしいです」とコメント。

そして、「進撃の巨人」の主人公役などで知られる声優の梶裕貴さんも、「初めてサウンドトラックを買ったのは、ドラクエでした。僕の人生、何度その言葉に救われてきたことか。すぎやまこういち先生、本当にありがとうございました!」とコメント。

人々の記憶に残るメロディーを紡ぎ続けた音の匠(たくみ)、すぎやまさん。

後日、お別れの会が行われる予定だという。

(FNNプライムオンライン10月7日掲載。元記事はこちら

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