池袋暴走 90歳の飯塚幸三元被告が収監 遺族がコメント「最初からこの言葉があれば」


タクシーの後部座席で、顔を隠すように帽子を深くかぶり、うつむいているのは、飯塚幸三元被告(90)。

池袋暴走事件で、禁錮5年の実刑判決が確定している飯塚幸三元被告が、12日に東京地検に出頭した。

飯塚元被告は、収監されるにあたり、コメントを発表。

今までの主張から一転し、初めて過失を認める内容だった。

飯塚幸三元被告のコメント「暴走は、わたしの勘違いによる過失で、ブレーキとアクセルを間違えた結果だったのだと理解し、控訴はしないことにいたしました」

2019年、東京・池袋で、当時31歳の松永真菜さんと3歳の娘・莉子ちゃんが亡くなり、9人がけがをした暴走事故。

この時、運転してた飯塚元被告は、その後の裁判で、一貫して過失を否定してきた。

事故で妻子を失った松永拓也さんが出席した裁判でも、飯塚元被告は「心苦しいが、わたしの記憶ではアクセルとブレーキを踏み間違えていないので、わたしの過失はないと思っています」と、遺族を前にしても無罪を主張。

9月に東京地裁は、ブレーキと間違って、アクセルペダルを踏み込み加速したとして、過失を認定。

飯塚元被告に、禁錮5年の実刑判決を下した。

そして12日、飯塚元被告は「事故当時のわたしには、踏み間違いの記憶がなかったため、被害者とそのご親族の方々に心苦しくも無罪を主張させていただきましたが、提出された証拠および判決文を読み、暴走はわたしの勘違いによる過失で、ブレーキとアクセルを間違えた結果だったのだと理解し、控訴はしないことにいたしました。被害者の方々には、深くおわび申し上げます。わたしの過失を反省するため、刑に服してまいりたいと思っております」とコメント。

松永さんが、12日午後にコメントを発表した。

松永拓也さんは、「今回のマスコミ向けの彼のコメントでは、過失を認めたようですが、『最初からこの言葉があれば』と、どうしても思ってしまいます。これから、真の意味で償える日が来るかどうかは、彼次第だと思います。ただ、彼が収監されても、世の中から交通事故がなくなるわけではありません。わたしは、真菜と莉子の命を無駄にしたくありません。皆さまにも忘れないでほしいです。そして、未来の命が守られることを、心から願っています」とコメントした。

(FNNプライムオンライン10月12日掲載。元記事はこちら

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