震度5強の地震翌日から「20km歩けるパンプス」が10倍超の注文増! ツイートきっかけで“もしも”の備えに再注目

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10月7日夜、東京都と埼玉県で最大震度5強を観測する地震が発生した。
東京23区内で震度5強の揺れを観測したのは、東日本大震災以来10年ぶりということで、首都圏の交通網は混乱。帰宅困難者が多数発生した。

家まで徒歩で帰った人もいると思うが、こうした不測の事態に役立ちそうな「20km歩けるパンプス」が、ツイートをきっかけに注文が殺到しているというのだ。


それが、アキレス株式会社から販売されている「ALL DAY Walk(オールデイウォーク)」
見た目はいたって普通のパンプスなのだが、スニーカーのような履き心地を追求しており、「非常時にも快適に歩ける」ことが特徴なのだという。ちなみにアキレスは子供用シューズの「瞬足」も手がけるメーカーだ。

この「ALL DAY Walk」、地震が発生した翌日の8日、実際に愛用しているというtwitterユーザーのざくろ(@396ck_note)さんがtwitterで紹介したことをきっかけに大注目。

「スニーカーみたいな弾力ある靴底が膝や腰へのダメージを和らげてとても楽」というコメントとともに投稿されると、「もしもの時の為に職場に一足置いておきたい」「普通におしゃれして出かけたいけどいっぱい歩く日にもほしい」などの声が続々寄せられ、1万4000件以上のリツイート・3万6000件以上の「いいね」がついた(10月19日現在)。


一般的に、足の甲部分が大きく開き、紐や留め具といった装飾のない形状で、オフィスカジュアルとして毎日の通勤に愛用しているという人も多いだろうパンプス。気軽に履けるタイプの靴ではあるが、長距離を歩くための靴ではないことは確かだ。

東日本大震災をきっかけに開発

果たしてどんな仕組みで「20km歩ける」のだろうか。アキレス株式会社に反響についてもお話を聞いてみた。


――「ALL DAY Walk」開発のきっかけは?

2011年の東日本大震災時、弊社の女性社員が帰宅困難者となり、家まで歩いて帰宅致しました。その際、足を痛め、治るのに1週間程かかりました。そこで、スニーカーのような履き心地で長時間でも歩きやすいパンプスを作製出来ないかと思い企画致しました。
その女性の当時の自宅が会社から20㎞だった為、コンセプトを「20km歩けるパンプス」と致しました。

2013年の発売以降、働く女性のライフスタイルを意識し、デザインのバリエーションにも注力。履き心地の良さはもちろん、シーズンごとのトレンドを取り入れ、機能面での改良、進化を続けリピーターを着実に増やしています。 


――どんなところが「20km歩ける」秘密?

「20km歩ける」のコンセプトを実現させるため、先ずはインソール(中敷き)にこだわりました。インソール全面にはフワフワでへたりにくい高反発素材を使用し歩行をスムーズにアシスト。さらに3つの柔らかなクッションが足裏全面をサポートし、歩行時の衝撃吸収と負担を軽くします。

またソールが全面ラバーの為、着地時の衝撃を吸収してくれます。ヒール部は面積を増やし、しっかりと着地出来るような設計に致しました。


公式サイトより
公式サイトより

平均12倍以上の受注を頂いております

――地震のあとに紹介ツイートが注目されましたが、反響は?

弊社のWEB販売で、
地震翌日8日…通常の約10倍(ざくろさんがALL DAY Walkについてツイート)
9日…通常の約40倍
14日…夕方のテレビ放映後、通常の約80倍
15日までの累計で、平均12倍以上の受注を頂いております。


――こだわった点はどこ?

現在現役世代の7割以上の女性が働いており、働く環境、生活環境も様々です。あらゆるシーンに対応できるよう、デザイン面ではなるべくシンプルで飽きの来ないデザインになるように努めております。また、できるだけ履いた時、足当たりが良いように素材、構造を工夫をしております。


――実際に20kmを歩く実験などはしている?

実際に歩行試験を行っております。
新しく設計するモデルについては発売前に順天堂大学スポーツ健康科学部バイオメカニクス研究室ご協力の下、20㎞の歩行試験を実施しています。その実験データをもとに、歩行メカニズムを徹底分析して、機能性に優れたパンプスの開発を進めております。

“バズ”通して「改めて商品コンセプトを知ってもらえた」

――SNSで注目されたことについて…

正直、その反響の高さに驚きました。
「いざという時にも快適に歩けるオシャレなパンプスが欲しい!」「キレイもラクもあきらめたくない!」そんな女性たちの願いを叶えるため、ALL DAY Walkは誕生しましたが、2013年の発売開始からリピーターの方々の口コミに支えられてきたブランドです。

今回の地震で不安を感じた方も多くいらっしゃったと思いますが、ざくろさんのtwitterによって商品のコンセプトを改めて皆さんに知っていただくことができてうれしく思っています。今後も機能はもとより履いていただく方に寄り添えるシューズづくりを目指します。


10年前の東日本大震災の際、実際に女性社員が徒歩で帰宅して足を痛めてしまったという経験から生まれたという「ALL DAY Walk」。

高反発素材を入れたインソールや、土踏まず・かかとなどをサポートするクッションなどにこだわったことで、スニーカーのような履き心地のパンプスを作ることができたという。

地震のあとはなんと通常時の最大約80倍にも受注数が跳ね上がったということで、それだけ多くの人が改めて身の回りの備えについて考えたということだろう。

“バズ”のきっかけとなった愛用者は…

20kmの歩行実験も行っているという「ALL DAY Walk」だが、実際に履いてみた人の感想もぜひ聞いてみたい。この“バズ”のきっかけとなったざくろさんにもお話を聞いてみた。


――「ALL DAY Walk」はどのくらい愛用している?

覚えている限りでは、2014年頃から履いています。踵に弾力のある履き心地が楽で気に入って、何足も買い替えたり買い足したりして、おそらく8足以上は買ったと思います。


――実際に履いて長距離歩いたことはある?

普段はあまり長距離を歩く生活をしていないのですが、バスを逃してしまって1時間くらいかけて徒歩で帰宅したときは、靴による足や指の痛みがぜんぜんなくて驚きました。



大きな反響について「地震の直後というタイミングだったこともあり、思いがけない反響の大きさに驚いている」というざくろさん。
「結果的に勝手に宣伝してしまうことになって、アキレスシューズさんをびっくりさせてしまったかもしれませんが、私のおすすめの靴を多くの方に知っていただく機会ができて嬉しく思います。靴の合う合わないは人それぞれなので、ALL DAY Walkが足に合う方に、この靴を知ってもらうきっかけになれれば幸いです」とも話してくれた。


「ALL DAY Walk」のシリーズは全国の靴専門店、有名ECサイト、およびアキレスウェブショップなどから購入できる。

10年前の震災をきっかけに生まれ、“バズ”から再注目された「ALL DAY Walk」。
いざという時の備えにもなるこんなアイテムを、普段から生活に取り入れるのもいいだろう。

(FNNプライムオンライン10月19日掲載。元記事はこちら

https://www.fnn.jp/

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