「思い出を身にまとって」リメイクで大切な衣服をいつまでも…譲り受けたワンピースを現代風に、着物はアロハシャツに【富山発】

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17あるSDGsの目標。その12番目「つくる責任つかう責任」への取り組みの一つとして注目されている、衣服のリサイクルとリメイクを取材した。

流行の終わりが”洋服の寿命”ではない

富山市のショッピングセンター「ファボーレ」で行われたリサイクルキャンぺーン。回収するのは、再利用が可能な衣類やカバン、タオルなど。1点の回収につきファボーレで利用できる買い物券などがもらえる。


このようにファッションの世界でも、再利用やリメイクなど循環型社会が日常化している。

富山市民プラザにある「アトリエMONi」。10月1日、洋服のリメイクやカスタマイズの専門店としてリニューアルオープンした。


ボタンの取り付けやサイズの変更など、昔ながらの「お直し」はもちろん、最近は若い人からのリメイクのオーダーも多いという。

アトリエMONi・高口裕美さん:
少し前までは、高価な洋服を直す人が多かった。いまは着心地をよくするためのリメイクや、毎日着ている服を楽におしゃれに着たいという要望が多い


リメイク途中のジャケットを見せていただいた。一昔前に流行した大きな肩パットを外し、現代風にカスタマイズしている。


アトリエMONi・高口裕美さん:
昔買ったフォーマルは、デザインが古いけどもったいない。肩を内側に入れるリメイクが多い

この日も、義理のお母さんから譲り受けたフォーマルのワンピースをリメイクしてほしいというお客さんが訪れていた。ボレロの丈を短くするなど、今風にアレンジするそう。


アトリエMONi・高口裕美さん:
実際、もったいないですよね。そんなにすぐに劣化するものではない。ちょっと直せば、もう1~2年は着られます。流行が終わったから洋服の寿命が終わり、という訳ではない


――SDGsを意識していますか?

アトリエMONi・高口裕美さん:
頭でっかちには考えてはいないですけど、自分の身近なところで「持続可能な行動」の繰り返しが必要だと思います

着物を洋服や小物にアップサイクル

八尾町にある「越中八尾ベースOYATSU」。畳の部屋には、着物がずらりと並んでいる。


――ここで何をしているんですか?

OZ Links 代表・原井紗友里さん:
着物のアップサイクルのオーダー受注会をしています。着物を洋服や小物に作り替える。お客さまに着物を選んでいただいて作り替えるという受注会をしている


3年前にスタートした着物のアップサイクルブランド「tadas(タダス)」。

アップサイクルとは、素材を生かしながら、元の物より価値の高い物に作り替えること。古くから大切に引き継がれてきた着物をリメイクし、現代風に生まれ変わらせている。


――オーダーメードをされる方は、どういう方が多いんですか?

OZ Links 代表・原井紗友里さん:
タンスの中に眠っていた着物を身に着けたいという方や、形見を家族に分けるためにオーダーするお客さんもいる。若いころに着ていて、着物としては着る機会はないんだけれども、ワンピースだとか、旦那さんとお揃いのアロハシャツを作るとか。そうやって思い出を身にまとうオーダーが増えています


結婚式で着られることの多い伝統的な黒留袖も、雰囲気を生かしたフォーマルドレスにアップサイクル。


OZ Links 代表・原井紗友里さん:
元々、着なくなった着物はモンペにして、さらに雑巾にしていた。最後は布切れにして使うところまでされていたのが「着物のもったいない精神」だと思うので、これを現代的な形で着物を大事に使っていけたらいいなと思っている


アトリエMONiの高口さんは、日本人の持つ「もったいない精神」や「お直し文化」が今風になり、個性を好む若者にも、古着のリメイクやカスタマイズに受け継がれているのではないかと話す。まさに、身近なSDGsにつながる動きだといえるだろう。

(富山テレビ)

(FNNプライムオンライン10月25日掲載。元記事はこちら

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