ホワイトハウス周辺が水没か 急がれる対策 COP26 迫る環境危機

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COP26に意気込むアメリカのバイデン大統領のお膝元、あのワシントンが水没の危機に直面している。

10月15日、アメリカの首都ワシントンで行われたデモ行進。

若者を中心に200人以上が政府に環境保護対策を強く求めた。

デモに参加したカイ・レイマンさん(19)「バイデン大統領は環境対策をしっかりやってくれると思ったので投票したのに、約束は何1つ守られていない」

実は若者たちが抗議の声を上げる首都ワシントンが今、温暖化による海面上昇の影響で水没の危機にさらされている。

春にはおよそ3,800本の桜が咲き乱れるワシントンの観光名所・タイダルベイスン。

日米友好の証しとしても知られるこのポトマック川沿いの桜の木が、近年、温暖化による海面上昇とそれにともなう川の水位上昇で水没し、次々に枯れている。

国立公園・自然保護官 ショーン・ケニーリ氏「ここも、そこも、桜が全滅。海水の塩分を含んだ水が原因。満潮時の水位はあそこまで来ています」

カメラを設置して水位を観察すると、満潮時には海水がポトマック川を逆流し水位はみるみる上昇。

公園内にも水が流れ込み、ベンチも脚の部分が水没してしまった。

専門家は、対策を取らなければ50年後には水位が180cmの高さに及ぶと警鐘を鳴らしている。

そうなれば、ホワイトハウスから数百メートルの地点まで水没する可能性がある。

歴史的建造物の保存支援団体 セリ・ワーデン氏「タイダルベイスンの危機的状況を知らない人が多いと思いますが、対策を取らなければ20年以内に深刻な問題に確実に直面する」

日米友好の桜を水没から救うため、アメリカ政府も対策に乗り出している。

公園をぐるりと囲む防波堤を作り、巨大な要塞を建設する計画などが話し合われている。

歴史的建造物の保存支援団体 セリ・ワーデン氏「桜の木を通じた日米の交流は100年以上の歴史があり、タイダルベイスンは多くの人にとって特別な場所。守っていきたい」

(FNNプライムオンライン11月3日掲載。元記事はこちら

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