負の遺産をアップサイクル 社会貢献できる腕時計とは

経済・ビジネス


働く人に役立つプラスαな考え方に注目する「αism」。

その腕時計は、時を刻みながらわたしたちが進むべき道を示してくれる。

東京・表参道で、主に北欧のブランドを取り扱う時計店。

今ある腕時計への注目が集まっているという。

販売店「こちらの店で扱っているブランドが8ブランドあって、(この時計が)店全体の売り上げとして半分の売り上げを占めている」

外見も機能もシンプルだが、この時計には世界が抱える問題への新たな試みが盛り込まれている。

注目の時計を扱っている都内の輸入代理店。

時計と一緒にあったのは、ある金属のインゴット、塊。

スウェーデンの時計メーカー「トリワ」が制作した腕時計。

その名も「タイム・フォー・ピース」の一部にこの金属が使われている。

この金属、以前は何だったかというと、内戦などで使われた軍用銃などの武器。

大量に拡散し、管理から漏れた武器は犯罪に使われ、住民が犠牲になることもあるためこれまでも回収されてきた。

こうした中で回収された武器を溶かし、金属資源としてリサイクルする試みがスウェーデンのNPO(民間非営利団体)によって始められた。

アイ・ネクストジーイー・水野谷千鶴氏「金属を溶かして不純物を取り除いて固めるインゴットにするという工程で、地元住民を雇用するという形で就業支援を行っている」

これまで、中米とアフリカで2回、1万2,000丁以上の銃を溶かし、その再生された金属は「ヒューマニウム」と名付けられた。

これにスウェーデンの時計メーカー「トリワ」が注目。

時計のフレーム部分に採用し、2017年「タイム・フォー・ピース」として世界で販売を始めた。

そして...。

水野谷氏「売り上げの15%が紛争によって被害を受けた地域の復興だったり、負傷者のサポートのために寄付されている」

負の存在だった武器を再生資源として活用。

その売り上げの一部を紛争の被害者などに還元する取り組みは、国連などでも取り上げられた。

被害者支援や地域の復興のために、売り上げから寄付された総額は、これまでに15万ドル。

日本円でおよそ1,600万円にのぼるという。

日本でも2019年の販売開始以来、1,000本以上が売れており、こちらの店舗では20代から60代と幅広い年齢層が購入していくという。

ノルディックフィーリング・益田亮店長「購入される動機としては、その時計の売上金が寄付されるということ、その時計を身につけるだけで社会貢献できるという、そこに共感を覚えて購入される方が多いと思う」

(FNNプライムオンライン11月4日掲載。元記事はこちら

https://www.fnn.jp/

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