政府「10万円給付」のコロナ支援 “18歳以下”“所得制限なし”に街の声は…

政治・外交

街の声は「あれば助かる」「何のための給付か」

政府が11月中旬に取りまとめる大型経済対策。
今後政府与党内の調整が本格化する中、大きな関心を集めているのが、18歳以下の子供に対する現金10万円の一律給付だ。


この“10万円給付”は、公明党が衆院選の公約に掲げた、子育て支援策。
18歳以下の子ども約2000万人を対象に、所得制限を設けることなく一律10万円を給付するというものだ。

対象となる子育て世帯に、現金10万円給付について聞いてみると…

40代女性(子7歳・3歳):
うれしいですね。来年度、幼稚園に入園する年なんですけど、結構まとまった金額がどんどん出ていく時期なので、そこで10万円の現金はやっぱりありがたいですね。

40代女性(子1歳):
あれば助かるかなとは思います。教育資金とか、いつどんなふうになるかもわからないので。

こういった歓迎の声が聞かれた一方では…

30代女性(子3歳・1歳):
嬉しいは嬉しいですけど、何のための給付なんだろうというのは…この子たちの将来に借金を残すことになってくると思うので、それが適正なのかなって…

岸田首相「できるだけ早期に給付を実現したい」

衆院選の投開票日当日、フジテレビの選挙特番『Live選挙サンデー』では、この給付金について加藤綾子キャスターが岸田首相に質問をぶつけた。


加藤綾子キャスター:
自民党は非正規雇用者や学生などを対象に給付金を公約に掲げていますけれども、公明党の公約では一律10万円相当を支援する「未来応援給付」とより幅を広げた給付金となっていますが、これはどのように進めていかれますか?

岸田首相:
これは自民党と公明党の主張が重なる部分もあれば重ならない部分もある。ただ現金を給付するという点については一致しておりますので、あとは(給付対象の)範囲の部分についてしっかり与党で詰めて、できるだけ早期に給付を実現したいと思っています。

給付の額や対象を巡り「検討続ける」

18歳以下に限定した10万円給付にはさまざまな声が上がっている。

20歳女性(給付対象外):
なんで18歳なんだろうと思いますけど…大学生のお子さんがいる家庭とか、なんで私たちは…みたいなところではあるかなと思う。

60代女性(給付対象外):
18歳以下というのもそれはそれで賛成なのね。

70代男性(給付対象外):
ただ所得制限なしでしょ?

20代女性(給付対象):
私自身がシングルマザーなので、ちょっと足りないかなというのはありますね。シングルマザー・シングルファーザーの方にもちょっと多めには欲しいなというのはありますね。

板橋区にある、自家製コロッケが人気の店『ミートショップアライ精肉店』で聞かれたのは、心配の声だ。

ミートショップアライ精肉店:
前回の時もかなり貯蓄に回ってしまったという話を聞いていたので、今回もお父さまお母さまの口座に振り込まれて(給付金を)ご利用になるかわからない。

2020年、安倍政権が一律で現金10万円を支給した「特別定額給付金」。
当時の麻生財務相は「その分だけ貯金が増えた」と指摘し、給付金の多くが貯金に回り、消費を喚起する効果は限定的だったとの認識を示していた。


鈴木財務相は給付の額や対象を巡り「与党とも調整しながらまさに今後決めていくこと。検討をこれからも続けていきたい」としている。

マイナポイント付与の支援策も申し入れ予定

さらに支援策として検討される見通しなのが、マイナンバーカード関連。
マイナンバーカードを保有する全国民を対象に、3万円相当のポイントを付与するという支援策だ。
こちらも公明党が選挙公約で掲げたテーマで、11月8日に10万円給付と合わせて政府に申し入れを行う予定となっている。


60代女性:
ありがたいことです。今外食があんまりできない、月1回くらい行きたい。

30代女性:
以前マイナポイントもらえるってことで申請しまして、(ポイントが入ったら)急いで受け取りたいなと思います。

30代女性(子0歳):
(マイナンバ―カードを)まだ子どものは作っていないので、(カードを)持っていない方からしたらちょっと不平等だと感じるのかなと。

一方で、政府関係者からは「マイナポイントでの給付は市町村の窓口など、実務が追いつかない」などとする否定的な見方も出ているという。

イット!スタジオでは…齋藤孝教授「本当に困っている方に」

加藤綾子キャスター:
線引きは難しいですけど、年齢で区切って一律に配布でいいのかどうなのか。現金を配布するなら所得制限をして、生活支援として本当に困っている人に届くようにした方が意味があるのかなと思うんですけれども。

明治大学・齋藤孝教授:
コロナでダメージを受けた人っているんですよね。とりわけ非正規雇用の方へはコロナで仕事を失った方もいるんですよ。本当に困っている方にお金が届いてほしいから、所得の多い方に何も今渡すことはないんじゃないのかなっていうふうに思うんですよね。今20・30代で自活している人がいますよね。そういう方たちは生活がいっぱいいっぱいなんですから、そこに届くようにしてほしいなと。

加藤綾子キャスター:
年齢で区切っていいのかと、ちょっと残りますよね。

(FNNプライムオンライン11月5日掲載。元記事はこちら

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