“キエフ制圧失敗”押し戻されたロシア軍の誤算…侵攻1カ月 美しい街は「焼け野原」 増える犠牲者

国際・海外

ロシアによるウクライナ侵攻から1カ月。この節目に3月23日、ウクライナのゼレンスキー大統領は世界に向けて、メッセージを発信した。

ゼレンスキー大統領:
ウクライナの国民、地球上の全ての人々の心を傷つけた。皆さん共にこの戦争に立ち向かおう


世界中の人々に対し“オフィスや自宅、学校から飛び出して反戦の意思を伝えてほしい”と訴えた。


23日も空襲警報が鳴り響いた首都キエフ。軍事侵攻から1カ月が経った今も、首都制圧を狙うロシア軍の攻撃が続いている。ウクライナ当局は、少なくとも128人の子どもが死亡したとしている。


1カ月前に始まったロシアの軍事侵攻に、ウクライナは徹底抗戦を続けている。米国防総省の高官は、ウクライナ軍がキエフの東や北東のロシア軍を25kmほど後退させ、55km地点まで押し戻したと発表。ウクライナ軍が反撃に転じ、ロシア軍への攻勢を強めている。


ロシア軍は当初の“首都制圧作戦”に失敗

ロシアによる軍事侵攻が始まった2月24日。キエフ上空では隊列を組む、ロシア軍の攻撃ヘリコプターが目撃された。キエフは当初“2日で制圧される”とも言われていた。


首都包囲に向けた、全長64キロに及ぶ、ロシア軍の車列も確認された。


アメリカの政策研究機関「戦争研究所」の分析によると、ロシア軍は侵攻開始から約1週間でキエフを包囲。ところが、3週間以上たっても状況に大きな変化は見られず、当初の首都制圧作戦は失敗したと見られている。


ロシア軍はすでに戦力の10%余りを失ったとの見方もある。ロシアが併合したクリミアでは、激戦地マリウポリで戦死したロシア軍将校の葬儀が行われるなど、指揮官の戦士も相次いでいる。


戦争研究所はロシア軍がキエフ近郊で地雷を設置するなど、守りに回っていると指摘している。

激戦地・マリウポリは美しい街並みが「焼け野原」に

一方、ロシア軍に包囲され、激戦地となっている南東部のマリウポリ。


住宅街では、市民が犠牲者のお墓をつくり、花を手向けていた。

マリウポリ市民:
長らく遺体を埋葬できなかったんです


マリウポリでは、避難したくてもできない市民が10万人以上に及ぶとみられる。市民は水や食料不足が深刻化する非人道的な状況に置かれ、配給には長い行列ができていた。


侵攻前のマリウポリは美しい港町だったが、1カ月に及ぶ攻撃を受け、町並みは一変した。


これは3月23日に公開された映像だ。木々が生い茂る緑豊かな街は1カ月で焼け野原と化し、風景からは色が消えた。


市内では、建物の8割以上が被害を受け、3000人以上が死亡したとされている。


(「イット!」3月24日放送より)

(FNNプライムオンライン3月24日掲載。元記事はこちら

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