なぜ?ヤマト運輸が「歯列矯正用マウスピース」製造 患者に届くまで約4日【ネタプレ経済部】

経済・ビジネス

私がお伝えしたいのは「宅急便のヤマト製マウスピース」です。

今日からヤマト運輸は、歯の矯正に使うマウスピースの製造を始めます。“工場”は羽田空港の物流センターで、使うのは3Dプリンターです。コロナ禍でこっそり矯正する人が増え、従来のものより安く・そして早く、患者に届けられるのがウリです。

ポイントはこちら。「なぜヤマトが?製造分野進出のワケ」、注目です。

【注目ポイント・記者解説】

ヤマト運輸が2022年5月18日から始めるこの新しい事業。

物流センターに置かれている3Dプリンターを使って、ヤマトの社員達が最多で月に2万4000個のマウスピースを製造し、配送します。国内のマウスピースメーカーのDRIPS(「hanaravi」)と提携し、製造から患者に届けるまで4日ほど。治療期間が短縮され、治療費も約30万円~に抑えられるそうです。


コロナ禍でこっそり歯列矯正をする人が増加しています。在宅時間やマスクでの生活が増えたことで装着時間を確保でき、周りから気づかれにくいため。ワイヤー矯正に比べ安く、簡単にできるマウスピース矯正は20代、30代を中心に人気です。

また、マウスピースは3Dプリンターで製造がしやすく、全ての作業を機械化することで歯科技工士と連携しながらヤマトの社員達が作りやすいという点もありました。

実は、ヤマト運輸は2017年に3Dプリンターを導入し、人工関節や手術用の治具など、患者一人一人に合わせて作る医療関連の試作品を中心に製造してきました。今回、その知見を生かしてはじめて最終製品を製造、配送まで手がけます。

今は羽田空港近くの物流センターのみでの製造ですが、今後は製造拠点を全国に広げる考えです。

狙いは「宅配ビジネスの拡大」。人出不足やコスト高など、宅配業界は多くの課題を抱えています。製品をいち早く届けられる利点を活かして、3Dプリンターを使った製造までビジネスを広げ、競争力を高めます。

(フジテレビ部 井出光)

(FNNプライムオンライン5月18日掲載。元記事はこちら

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