「カラダ探し」の原作者 絶望から一転 挫折乗り越え若者の挑戦を後押し【福井発】

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現在、公開中のホラー映画「カラダ探し」。その原作者は福井県高浜町に住む40代男性だ。仕事や人間関係もうまくいかず、人生を諦めかけた状況から一転。小説がヒットし人気作家としての夢をつかむまでの道のりと、その素顔を取材した。

「カラダ探し」が大ヒット 高浜町在住のウェルザードさん

金髪にサングラスといういで立ちで、母校の専門学校で経験談を語るのは高浜町在住の小説家、ウェルザードさん(42)。

「カラダ探し」の原作者・ウェルザードさん:
もう死ぬしかないなと追い込まれていた時、メールでカラダ探し書籍化の連絡がきた。そこで生きる希望。今から変われると思った


2011年に小説投稿サイトに投稿した、ホラー小説「カラダ探し」が大ヒットし、これまでに複数の出版社から書籍化、漫画化されている。その人気は衰えず、今年は映画化もされ、現在公開中。橋本環奈さんや眞栄田郷敦さんら人気若手俳優が出演、話題となっている。


講演の質疑応答で「夢が色々あるが、その場合どうすればいいのか?」という学生の問いに、「同時進行できるならとりあえず手を出してみる。できないと思うぐらいならやってみる」と背中を押した。


講演を聴いた学生:
とりあえずやってみろという言葉ですごく救われて、頑張ろうと思った


講演を聴いた学生:
夢はあきらめずに追いかけろという言葉が心に響いた

個性的なヘアスタイルとファッションが目を引くウェルザードさん。その理由を聞くと…。

「カラダ探し」の原作者・ウェルザードさん:
編集担当者にホラー小説家だからめちゃくちゃ“イカつい格好”にしてくれと言われて


こわもてな見た目とは裏腹に、性格はとても気さくだ。小説家として執筆する今も、地元高浜町に住み続ける。家族と暮らす自宅で小説を書いている。小説を書くのは原稿ではなく、スマートフォン。

スマートフォンで小説を執筆
スマートフォンで小説を執筆

「文字が多いと読まれなくなる可能性がある」と、読者が見やすく読みやすいように工夫している。

人生を諦めた絶望から一転 書籍化の知らせが届いた

もともとストーリーを書くのが好きだったというウェルザードさんだが、最初から小説家を目指していた訳ではない。高校卒業後は地元の工場に就職。その後、専門学校で介護士の資格をとり、老人ホームなどで働いていた。しかし、仕事は決して順調とは言えない状況が続いたと振り返る。


「カラダ探し」の原作者・ウェルザードさん:
将来の夢も持ってなくて、生きるために働いていたけれど、体制や上司とか納得いかないものにずっと反発をしていた。ため込んで、爆発して、仕事を辞めることが多かった。

そんな中、小説投稿サイトに送った「カラダ探し」が上位ランキングに食い込み評価を受けた。手ごたえを感じたものの、書籍化までの道のりは長かった。

「カラダ探し」の原作者・ウェルザードさん:
書籍化されない時期が1年半続いた。本にならないのであればもう書かなくていいかな、と諦めそうになったが、そのタイミングで書籍化の知らせが届いた。それで生きる希望が見えた


ウェルザードさんが毎日のように訪れる場所を案内してくれた。自宅近くのおもちゃ屋で、店内にはこれまで手掛けた作品がズラリと並ぶ。「僕が住む町なので協力するし、もうちょっと盛り上がってほしい」と地元への貢献する意欲を語った。


数々の挫折を乗り越え、成功をつかんだ今、将来に悩む若者に伝えたいことがある。

「カラダ探し」の原作者・ウェルザードさん:
ほとんどが運だと思う。運がやって来た時に、それをつかめるように実力をつけておく。今自分ができることを全力でやる、それが一番大事なこと


映画化され、今後の活躍も期待されるウェルザードさんの夢を聞くと。

「カラダ探し」の原作者・ウェルザードさん:
僕の夢はまだ先です。小説以外でも創作活動をすることがあれば、やろうと思う


今年の夏、地元で開かれたお化け屋敷のイベントをプロデュースするなど、着実に地域の活動に取り組むウェルザードさん。挑戦の数を増やし、高浜町を一層盛り上げるために活動も続けている。

(福井テレビ)

(FNNプライムオンライン11月6日掲載。元記事はこちら

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