文鮮明氏“安倍派中心に数を” 旧統一教会の政界工作が判明 「1989年の発言録」に記録

社会


旧統一教会と政治の関係が問われるきっかけとなった、安倍元首相の銃撃事件から、9日で4カ月。

10年前に死去した教団創始者・文鮮明(ムン・ソンミョン)氏が、信者に向けて残した発言録とされる文章の内容が明らかになった。

30年以上にわたる旧統一教会の政界工作の一端を示すものとして、物議を呼んでいる。

旧統一教会 創始者・文鮮明氏の発言録「(日本の)国会議員との関係強化です。国会内に教会を作る」

1956年から2009年にかけて、文氏の発言をまとめたものとして、韓国で出版されたとされる発言録。

岡山県内にある教団関連施設の映像を見ると、大きな本棚にずらっと並べられた書物が確認できる。

タイトルを見ると、文氏の発言録とみられ、全部で615巻が発行されたという。

その全文がファイル化され、教団とは関わりがない形で、ネット上で公開されていた。

468巻には、2004年9月の発言としてこう記載されていた。

旧統一教会 創始者・文鮮明氏の発言録(2004年9月16日より)「岸首相(の時)から私が(日本の政界に)手を出した」

文氏と近い間柄だったとされる、安倍元首相の祖父・岸信介元首相。

文氏の発言では、自ら、岸氏に接近したことを示唆していた。

1989年7月とされる発言。
安倍元首相の父親である、安倍晋太郎元外相が当時率いていた安倍派を中心に、国会議員との関係強化を図るよう、信者に語ったとされている。

旧統一教会 創始者・文鮮明氏の発言録「自民党の安倍派などを中心にして、超党派的にそうした議員たちを結成して、数を徐々に増やしていかないといけない」

文氏の発言録について、元2世信者は...。

元2世信者「御言葉集があるのは知っています。“神の言葉”ですよ。両親の言葉とか教師の言葉とか、そんな生やさしいものじゃなくて、“神の言葉”であり、絶対に守っていかないといけない言葉」

30年以上前の教団創始者の発言が、今になって報道されたことについて、質問を受けた松野官房長官。

松野官房長官「ご指摘の報道については承知しているが、宗教法人関係者の個々の発言について、政府としては答える立場にはない」

一方、野党幹部からは、批判の声が上がっている。

立憲民主党・山井和則議員「これだけ根が深くて、自民党安倍派の中に、旧統一教会との関係が非常に強固になるものが残念ながらできているとすれば、それを断ち切ることは容易なことではない」

教団側は、FNNの取材に対し、ネットで公開されているものが文氏の発言録であることを認めた一方で、日本では使われておらず、信者の行動指針というわけではないと説明している。

(FNNプライムオンライン11月7日掲載。元記事はこちら

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