「神の言葉です」文鮮明氏“発言録”明らかに 「安倍派を中心に数増やす」政界工作も判明

社会 政治・外交

旧統一教会と政治の関係が問われるきっかけとなった「安倍元首相の銃撃事件」。11月8日で、4カ月が経過する。


10年前に死去した教団創始者・文鮮明氏が、信者に向けて遺した発言録とされる文章の内容が明らかになった。


30年以上にわたる旧統一教会の政界工作の一端を示すものとして物議を呼んでいる。


“統一教会”創始者・文氏の発言録:
(日本の)国会議員との関係強化です。国会内に教会をつくる。

1956年から2009年にかけての文氏の発言をまとめたものとして、韓国で出版されたとされる発言録。
岡山県内にある教団関連施設の映像を見ると、大きな本棚にずらっと並べられた書物が確認できる。
タイトルを見ると、文書の「発言録」とみられ、全部で615巻が発行されたという。
その全文がファイル化され、教団とは関わりのない形でネット上で公開されていた。

「岸首相の時から日本の政界に手を出した」

468巻には、2004年9月の発言としてこう記載されていた。

“統一教会”創始者・文氏の発言録(2004年9月16日より):
岸首相(の時)から私が(日本の政界に)手を出した。


文氏と近い間柄だったとされる安倍元首相の祖父・岸信介元首相。
文氏の発言では、自ら岸氏に接近したことを示唆していた。


1989年7月とされる発言では、安倍元首相の父親である安倍晋太郎元外相が当時率いていた安倍派を中心に、国会議員との関係強化を図るよう信者に語ったとされている。

“統一教会”創始者・文氏の発言録(1989年7月):
自民党の安倍派などを中心にして、超党派的にそうした議員たちを結成して、数を徐々に増やしていかないといけない。

文氏の発言力について、元2世者は「御言葉集があるのは知っています。“神の言葉”ですよ。両親の言葉とか教師の言葉とか、そんな生やさしいものじゃなくて。“神の言葉”であり、絶対に守っていかないといけない言葉」と語る。

野党「根が深くて断ち切るのは容易ではない」


30年以上前の教団創始者の発言が今になって報道されたことについて、質問を受けた松野官房長官は「ご指摘の報道については承知していますが、宗教法人関係者の個々の発言について政府としてはお答えする立場にはありません」とした。

一方、野党幹部からは―


山井和則議員(立憲民主党):
これだけ根が深くて、自民党安倍派の中に旧統一教会との関係が非常に強固なるものが残念ながらできているとすれば、それを断ち切るのは容易なことではないんです。

と批判の声が上がっている。


教団側はFNNの取材に対し、ネットで公開されているものが文氏の発言録であることを認めた一方で、「日本では使われておらず、信者の行動指針というわけではない」と説明している。

(「イット!」 11月7日放送)

(FNNプライムオンライン11月7日掲載。元記事はこちら

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