紅葉シーズン!身近な山はもちろん富士山散策も注意を “生死を分ける”装備も【静岡発】

旅と暮らし

紅葉の季節を迎え、富士山をはじめ静岡県内の山でもトレッキングを楽しむ人たちがいる。2022年の夏、遭難が相次いだ富士山。紅葉シーズンを迎えた秋の富士山もまた注意が必要だ。ツアーガイドや救助隊員は、防寒や連絡手段など装備品の重要性を指摘する。

紅葉シーズンを迎えた富士山

色づいた木々
色づいた木々

青空に映える色づいた木々。富士山の2合目周辺から5合目付近はいま、紅葉が進んでいる。

富士山ネイチャーツアーズ・岩崎代表
富士山ネイチャーツアーズ・岩崎代表

富士宮口5合目から宝永山の火口周辺で、紅葉や自然を楽しむトレッキングツアーを実施している自然ガイドの岩崎仁さん。

富士山5合目付近のカラマツ
富士山5合目付近のカラマツ

富士山ネイチャーツアーズ・岩崎仁 代表:
この辺で紅葉しているのが、カラマツという木です。カラマツの紅葉を楽しむのが富士山5合目の、この時分一番楽しい。地面をはいつくばるように生えていて、目線の高さで紅葉を楽しめるところが面白いと思います


5合目周辺は樹木が育たなくなるいわゆる「森林限界」で、カラマツはその付近で見ることができる。富士山ならではの紅葉も魅力の一つだ。

さらに、気象条件などが重なれば…

ブロッケン現象
ブロッケン現象

この日、宝永火口では太陽の光が背後から差し込んで、自分の影の周りに虹のような光の輪ができる「ブロッケン現象」が発生。訪れた人たちが、自然ならではの現象を楽しんでいた。

夏よりも注意が必要に

岩崎代表:天候の急変に注意を
岩崎代表:天候の急変に注意を

富士山ネイチャーツアーズ・岩崎仁 代表:
もっとも注意してほしいのが天候の急変です。いま富士山5合目周辺を歩くだけでも気温は10℃を下回り、天候が崩れると0℃に近いくらいに下がってきます。必ず晴れていてもレインウエアをしっかり持参してもらうこと、そして防寒の準備は厳重にしてもらうのがいい

雪化粧した富士山(2022年10月)
雪化粧した富士山(2022年10月)

注意しなければならないのが遭難だ。

富士山の天気は変わりやすいだけでなく、雪化粧した10月25日のように雪が積もることもある。さらに、山小屋が閉鎖しているなど、周辺の環境が夏の富士山とは違っていることにも注意が必要だという。

岩崎代表:安易に入山は避けて
岩崎代表:安易に入山は避けて

富士山ネイチャーツアーズ・岩崎仁 代表:
人も少なくなります。夏場は登山者がたくさんいますが、秋は人数が少なくなる分、しっかりと自分自身でルートファインド(目的地へのルートを見つける)をできる人が、やっぱり山に入っていくべき。5合目まで遊びに来て、天気が良いからちょっと行ってしまおうかというのは、極力避けた方が良いかと思います

日暮れが早い秋の山

遭難者の救助(2022年5月)
遭難者の救助(2022年5月)

遭難は富士山に限ったことではない。登山ブームもあり、身近な山での遭難事故も増えている。

こうした事故に備え、県警の山岳遭難救助隊員たちは日々 訓練している。

山岳遭難救助隊・武藤副隊長:普段着のまま入ってしまう人も
山岳遭難救助隊・武藤副隊長:普段着のまま入ってしまう人も

静岡県警山岳遭難救助隊・武藤諭 副隊長:
安易な登山、見た目で軽く登れそうだなと、普段着のまま入ってしまう人がいます。しかし山は山ですので、足をくじく、道に迷ってしまう、雨に降られて動けなくなる、そういったことが時々起きます

毛無山(静岡・富士宮市)
毛無山(静岡・富士宮市)

10月も富士宮市と山梨県にまたがる毛無山で、近くのキャンプ場に来ていた女性が山に登って道に迷い、斜面で滑り骨折する事故が起きている。

身近な山での遭難事故も少なくない。

日暮れが早い秋の山
日暮れが早い秋の山

県警山岳遭難救助隊・武藤諭 副隊長:
秋山での遭難の傾向は道迷いが多いです。理由は日暮れが早いことが挙げられます。かなり日が短くなっていて、ルートが分からなくなってしまう、焦って道に迷う。これが秋山の特徴だと思います

登山者も安全対策の意識を

最低限の装備
最低限の装備

県警では万が一に備え、登山届の提出とともにレインコート・ヘッドランプ・食料・携帯電話のモバイルバッテリーを持っていくようを呼びかけている。

武藤副隊長:携帯電話の有無が生死を分けることも
武藤副隊長:携帯電話の有無が生死を分けることも

県警山岳遭難救助隊・武藤諭 副隊長:
山は電池が切れやすい、電波が入りづらいので電池の消耗が激しい。万が一何かあった時に、警察・消防に連絡を取る手段は携帯電話しかないので、その電池を切らさない。万が一に備えるという意味で必ずお持ちいただきたい。生死を分けるアイテムの1つであると思います


秋晴れが多いこの時期、山で紅葉を楽しむためにも万全な体調と装備が求められる。

(テレビ静岡)

(FNNプライムオンライン11月9日掲載。元記事はこちら

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