尾身氏「新しい波入りつつ...」 同時感染「フルロナ」リスクは

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新型コロナウイルス感染者の増加傾向が続いている。

10日午後に発表された東京都の新規感染者数は、7,969人。
先週の木曜日から1,269人増加した。

全国すべての地域で、増加傾向にある新規感染者数。

知事たちからは10日、同じ言葉が聞かれた。

鳥取県・平井伸治知事「“第8波”が始まった」
千葉県・熊谷俊人知事「“第8波”に入った」

そして10日、首相官邸を訪れた政府分科会の尾身会長も、同じ見方を示した。

新型コロナ分科会・尾身茂会長「“新しい波”に入りつつあるとは言ってもいいんじゃないか」

気になるのは、第8波による今後の感染の広がり。

加藤厚労相は9日、1つの見通しを示した。

それは、今後の拡大スピードによっては、全国の新規感染者が、1日あたり26万人に達した第7波のピークを、2週間後に超える可能性が想定されるというもの。

この冬の第8波に向け、警戒すべき点はほかにもある。

それは、冬に流行するインフルエンザとの同時感染。

インフルとコロナで「フルロナ」とも呼ばれている。

東京都内にあるこのクリニックでも、これまでに「フルロナ」の患者が確認されたという。

同時感染で注意が必要なのは、重症化。

いとう王子神谷内科外科クリニック・伊藤博道院長「同時に感染した場合は、重症化リスクが高いということ。約2倍と聞いています」

また、乾燥した空気の中での飛沫(ひまつ)感染など、感染経路も共通することから、この冬は同時感染に、より注意が必要だという。

そのリスクに備え、東京都内の大規模接種会場では10日、インフルエンザ・コロナ両ワクチンの同時接種を行う人の姿があった。

同時接種を行った60代「こっち(左)がコロナで、こっち(右)がインフル。(安心感はある?)感染しても重篤化しないことを期待している」

一方で、街では「正直なところ、不安の方が大きい。副作用(副反応)が気になるので、打って大丈夫かな」、「(同時接種は)あまりいい印象なくて、(同時感染)かかっちゃったら、なるようになるしかない」など、異なるワクチンを短い間隔で体内に入れることに不安を覚える声もある。

発熱外来を持つ医療現場からは、同時流行による医療体制逼迫(ひっぱく)への強い危機感が示されている。

いとう王子神谷内科外科クリニック・伊藤院長「民間から言わせてもらうと、到底、同時流行を乗り切ることは難しいと思う。オンライン診療にも限界がある」

そのうえで、1つの方策として、インフルエンザの抗原検査などを受けやすくする体制作りが必要としている。

(FNNプライムオンライン11月10日掲載。元記事はこちら

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