1カ月の「脱プラ生活」をYouTubeで配信…「苦労するのは食材の買い出し」【福岡発】

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レジ袋の有料化や紙ストローの導入など「脱プラスチック」の動きが広がるなか、ある挑戦で話題となった男性が、福岡にいる。

今や私たちの生活に欠かせないプラスチック。暮らしを支える一方で、年間約800万トンのプラスチックごみが海に流出するなど、環境汚染や地球温暖化への影響が、世界的に深刻な問題となっている。


「スーパーではほぼプラスチックフリーで買えるものはない」

福岡市に住む廣瀬智之さん(27)。YouTube映像で流れる「1カ月、脱プラ生活」の様子。廣瀬さんが挑戦したのは、使い捨てプラスチックを使わない「脱プラ生活」。


2022年7月から1カ月、家具家電以外のプラスチック製品を一切、使わずに生活したのだ。その動画をYouTubeで配信。総再生回数は2,800万回を越え、大きな反響を呼んだ。脱プラ生活、その暮らしを詳しく覗いてみると…

廣瀬智之さんの日常生活あれこれ
「コンタクトは素材もプラスチック。じゃあ眼鏡にしようと」
「これは豚の毛でできている歯ブラシ。柄も竹」
「蜜蝋ラップ(蜜蠟を布に染み込ませて作るラップ)です。使い捨てない、繰り返し使えるラップって形で」


元々ジャーナリスト志望だった廣瀬さんは、社会問題の発信と解決に取り組む会社「ライスメディア」を26歳で起業し、SNSや動画サイトを通じて、社会問題を学べる1分間の動画を配信している。


こういった活動のひとつが1カ月の脱プラ生活だった。現在も、できる範囲で脱プラ生活を続けている廣瀬さん。この日は、脱プラ生活で苦労する食材の買い出しに同行させてもらった。まず訪れたのは、精肉店。


廣瀬智之さん:
切り身を200g。これにお願いします

記者:
その容器は何ですか

廣瀬智之さん:
これはシリコンの容器で、使い捨てないシリコン容器ですね


記者:
いつも持参しているんですか?

廣瀬智之さん:
そうですね

エコバックを持ち歩くのは当然。精肉の受け渡しで包まれるビニールも脱プラ生活ではNGだ。

廣瀬智之さん:
買い物は、こんな感じです。お肉屋さんのなかでも容器持参はいけない所もあって、なので、電話したりとか検索したり、メッセージ送ったりとかして、店を見つける感じになります

記者:
容器を持参する方って結構います?

かわむら精肉店 河村陽子さん:
いないです。なかなか生活から離せないものなので、脱プラを実践されているので、すごいなっていう風に思いました


続いて訪れたのは、醤油やみりんなどの調味料や洗剤など、ありとあらゆるものを量り売りしている「ポコムーチョ」。

廣瀬智之さん:
みりんを買いたいんですけど

ポコムーチョ・店員:
持ってきてますか?

廣瀬智之さん:
持ってきています

廣瀬さんが取り出したのは、小さな瓶。


廣瀬智之さん:
こちらが、みりんです。酒みりんって言って、お酒にも使えるし、みりんにも使えるっていう、一石二鳥な。調味料は、スーパーではほぼ、プラスチックフリーで買えるものはないと思いますね。本体が瓶でもフタがプラスチックだったりするんで


こうして必要なものを必要な分だけ購入していく。料理中も、もちろん脱プラ。生ごみは、ビニール袋にまとめがちだが廣瀬さんが取り出したのはバッグ。


廣瀬智之さん:
生ごみを処理するコンポストになってまして、ここに捨てて混ぜておいておくと、微生物が分解してくれるので、だいたい2週間くらいしたら分解されて、無くなって、最後は、栄養価のある土になるので。畑とかやってる方は、それでまいたりとか、観葉植物に使ったりとか


脱プラ生活を通じて廣瀬さんが痛感したことは。

廣瀬智之さん:
缶ジュースの内側にもプラコーティングが使われている。紙パックも同じ。プラコーティングなどを含めると何も買えない

日本のプラスチック廃棄量は世界で2番目

廣瀬さんは、脱プラなど生活に取り入れやすいエコ活動を発信することが、さまざまな社会問題に興味を持ってもらう糸口になると考えている。


廣瀬智之さん:
プラスチックが悪とか全然そういうことは思ってないんですよね。ただ一方で引き起こされている問題があるのも事実なので、減らしていくということは大切ですし、どう付き合っていくのかっていうことが、すごく大切なことなのかなって思っています

プラスチック容器、包装の廃棄量が、日本は1人あたり年間30kg以上と報告されている。この数字は、米国に次いで世界で2番目に多い数字だ。

廣瀬智之さん:
こういう活動をやってると、発信とか1人でやって社会って本当に変わるんですかとか言われるんですけど、結局、人の集まりだと思うんですよ、社会って。なので、本当にミクロな単位で考えると、1人1人の意識が変わっていくっていうところからしか、逆に役に社会って変わっていかないと思っていて


廣瀬智之さん:
なのでこういう発信とか、1人が何かするっていうところが、僕は1番インパクトがあるというか、大切な部分なんじゃないかなというのを信じてやってます

(テレビ西日本)

(FNNプライムオンライン11月12日掲載。元記事はこちら

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