会いたいのに「相手からさそわれたい」が8割…年代別で違う“ためらう”理由 「令和のおさそい事情」江崎グリコ調査

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コロナ禍が続いているが、あなたは会いたい人と直接会えるようになっただろうか?
ポッキーなどでおなじみの江崎グリコ株式会社が調べたところ、以前と比べて「人付き合い意識に変化があった」人は65.3%いたという。

(出典:江崎グリコ株式会社)
(出典:江崎グリコ株式会社)

同社は今年9月、「令和のおさそい事情」を日本の人口構成比に基づいた15歳~69歳の男女2万人を対象に大規模なインターネット調査を行った。
その結果、会いたい人を自分から誘うより「相手からさそわれたい」と答えた人は78.5%となり、年代別に見ると10代が89.3%と突出して多かった。

(出典:江崎グリコ株式会社)
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自分から誘うのは「ためらい」がある

なぜ自分から誘わないのだろうか。
調査によると、自分から誘うことにためらいを感じている人は全体で76.2%もいた。
また先の設問で「人付き合い意識に変化があった」とした人が、「ためらうことがある」と答えた割合は、変化がなかった人に比べて約20ポイントも高かった。
このことから同社は、「自分からさそうよりも相手からさそわれたいと望む日本人ですが、コロナ禍をきっかけに、会いたい人をさそうことへのためらいがより助⾧されているようです」と分析している。

(出典:江崎グリコ株式会社)
(出典:江崎グリコ株式会社)

Z世代ためらいのワケは「断られるのがこわい」

さらにコロナ禍で「人付き合い意識に変化があった」15歳~69歳の男女500人を対象に、「ためらう理由」を聞いたところ、トップは「コロナ感染への不安」だった。
年代別に見ると、15~29歳のいわゆるZ世代は「断られるのがこわい」と答えた人が年代別では一番多かった。同様に30代は「⾧らく会っておらず疎遠になり、何を話していいかわからない」が、40代は「自分のために相手に時間を割いてもらうことが申し訳ない」が他の年代より多い結果となった。

(出典:江崎グリコ株式会社)
(出典:江崎グリコ株式会社)

デジタルネイティブ世代も「会って話したい」

また、SNSで会話が増えた人は65.2%だったが、SNSより直接会って話す方が「価値がある」と答えた人は86.4%もいた、
直接話す方が価値があると答えた人は、なぜかSNSで会話が増えた人の方が割合が高く、92.2%という結果だった。そして年代別では、15歳~29歳と30代のいわゆるデジタルネイティブな若い世代が、直接会って話すことの価値を評価する傾向が高かった。

(出典:江崎グリコ株式会社)
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最後に、以前のように直接会って話したいか聞くと、9割が「そう思う」と回答。
男性(89.2%)も女性(90.8%)も、年代も関係なく、誰もが、直接会って話せるようになることを望んでいることがわかった。

(出典:江崎グリコ株式会社)
(出典:江崎グリコ株式会社)

本心では「さそわれたい」「会いたい」と思っている

これらの調査結果から「直接会って話したい」のに「自分からさそうことにためらい」を感じている人がたくさんいることが見えてきた。
そして、SNSを使いこなす若い世代のほうが、会って話すことを評価しているのはなぜなのか?
江崎グリコ株式会社の担当者に聞いてみた。

――なぜ「令和のおさそい事情」を調べようと思った?

2022年9月から開始したポッキーの新しいブランドコミュニケーションである「いつかさそおう、を今日さそおう。」というメッセージをより一人でも多くの人に自分ごと化してもらい、実際に大切な人をさそってもらいたい、と考えたことがきっかけです。

「さそう」ということへの意識を調査し、人々がどう思っているかを明らかにすることで、さそい・さそわれやすい世の中の空気感を醸成していければと考えております。


――「おさそい事情」は、ここ数年でどんな変化があった?

まず全体の傾向として、約8割の人が会いたい人には「相手からさそわれたい」と思っているという結果が出ました。ここ数年の人々の人付き合い意識の変化も影響していると考えられ、調査結果としても、会いたい人を自分からさそうことをためらうようになった人が増えていることも分かります。

背景としては、人付き合いの減少や、人と直接会わない生活に慣れたことが大きいようですが、一方で、久しぶりに会いたい人がいる、会いたい時に会えないとストレスを感じる、という割合も大きくなっています。

自分からはためらうものの、会いたい人から「声をかけて欲しい」「さそわれれば会いたい」という意識の変化が、ここ数年の影響を受けた現在の傾向と考えられるのではないでしょうか。


――今回の調査で予想外だったことは?

さそうことをためらう理由が、世代によって傾向が異なる点です。
相手のことを気遣うが故にさそうことをためらうというのは共通意識ですが、Z世代では「断られるのがこわい」、30代では「何を話していいかわからない」、40代では「時間を割いてもらうことが申し訳ない」が平均より高く、相手との距離感の捉え方が世代によって特徴があるのが印象的です。


――若い世代の方が直接会って話す価値を評価しているのはなぜ?

全体としてSNSでの会話頻度は増加しているため、SNSでのコミュニケーションの価値が低下しているのではなく、より直接会って話せるようになることを望む傾向が強くなったことが要因と見て取れます。
あくまで予想にはなりますが、若年層は特にここ数年で、友人と旅行に行ったり、学校生活での思い出づくりなどが難しかったこともあり、その価値を改めて強く感じているのではと考えられます。また、複数のSNSを使いこなしている層だからこそ、それぞれのコミュニケーションツールの役割を明確に理解し、その中での「会って話す」というコミュニケーションの役割もより解像度高く意識しているのではと思います。


――会いたい人を上手に誘うにはどうしたらいい?

今回の調査から多くの人が、直接会うことに価値を感じているけれど、相手に迷惑になるかも、とさそうことにためらいを感じている一方で、本心では「さそわれたい」「会いたい」と思っていることが明らかになりました。

ポッキーは、人との距離が遠くなりがちな日々の生活で心のつながりまで薄くならないよう、「勇気を出して、大切な人に声をかけてみませんか」という想いを込めて、「いつかさそおう、を今日さそおう。」と前向きに背中を押すためのメッセージをコンセプトに展開しています。

大切な人をさそうときのためらう気持ちに、ポッキーを“口実”にして「一緒に食べよう」とさそったり、会話のちょっとした間を埋めたり。そんな、人とのつながりを深める存在としてポッキーを役立てていただけたらと思っています。

(画像はイメージ)
(画像はイメージ)

改めて調査を振り返ると、「会いたい人をさそうことをためらう理由」については、「相手に迷惑がられそう」や「相手からもさそってこない」という答えも多かった。
しかし、「相手からさそってほしい」と思っている人が圧倒的に多いのはお伝えした通りなので、勇気を持って誘ってみると、楽しい時が過ごせるかもしれない。

(FNNプライムオンライン11月12日掲載。元記事はこちら

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