卓球・張本智和は五輪シングルス4回戦敗退の悔しさからどう立ち上がるのか?19歳の再チャレンジは自立から

スポーツ

2024年のパリ五輪に向けて、卓球界が動き始めている。

11月13日(日)に決勝が開催される『パリオリンピック代表選考会 第3回 卓球TOP32』は、パリ五輪代表の座をかけた戦いだ。

その戦いに出場するのが、日本の若きエース張本智和19歳だ。


昨年の東京五輪では、団体銅を獲得しながらも、シングルス4回戦敗退を味わった。その経験から、どう立ち上がろうとしているのか?その心中を聞いた。

「なんとしてでも欲しかった」個人戦のメダル

昨年の夏、張本智和は東京五輪の男子団体で、日本の銅メダル獲得に貢献。水谷隼、丹羽孝希とともに表彰台に立ち、自身初の五輪メダルを手にした。

しかし、シングルスでは4回戦でまさかの敗戦。日本選手団の中で、一番最初に敗退してしまう事態となった。


この現実を、今どのように受け止めているのか。本人に聞いた。

「団体戦でメダルを取れた事は本当に、その後の卓球人生にも大きくいい影響があったんですけど、やっぱりなんとしてでも個人戦でのメダルが欲しかったので、それを取れなかったっていうのは、今でも悔しさがあります」

後悔の念を隠そうとはしない張本。

「東京五輪ではシングルスではメダルを落としてしまって、少し自分も甘えてしまっている所も
自覚していました。次のパリ五輪でもまだ21歳ですけど、それでも次で何としてでもシングルスのメダルを取りたいという事で、もっと自分が自覚を持って自立できるように考えています」

甘えを脱するため張本が選んだ新たな道

自分では「甘えていることを自覚していた」そう語る張本。そこで彼がパリ五輪に向け変えたのが“環境”だ。


張本は今年の春、早稲田大学に入学し、一人暮らしも始めた。

そしてチームも移籍。これまでの木下マイスター東京から沖縄のチームに移り、新たな場所から世界を目指すこととなった。

張本はこの変化をどう捉えているのだろうか?

「Tリーグの琉球アスティーダさんへ移籍し、早稲田大学の通信の学部にも進学して、ほんとに100%、すべて変わったぐらい自分が変わったと思っています。今はそれを半年くらい過ごして、とてもいい環境で卓球が出来ているので、勉強面でも卓球面でもすごく充実しているのかなと思います」

――一人暮らしも始めたそうですね?
はい。今まで片付けとか、掃除とか洗濯とか親に任せていた所を、すべて自分でやることになったので、まだまだ忘れたり間違ったりすることが多いですけど、それも含めて勉強だなと思います。


その結果、練習への向き合い方も様変わりしたという。

「練習環境であったり、練習相手もガラッと変わったので、そこでより自覚を持って高い意識を持って練習が出来るのかなと考えました」

――今の所、順調ですか?
そうですね、この半年間、国際大会でも国内大会でも結果を残せているので、今の所順調だと思っています。


環境を大きく変えたことで妥協や甘えを捨てた張本。国際大会ではパリ五輪のライバルとなる
中国人選手を相手にフルゲームの末勝利、優勝を飾っている。

そして現在、国内のパリ選考会では2位に54ポイント差をつけ独走状態。それでも一切気を抜くことはない。

「今ポイントが1位ですけど、いつ逆転されるか分からないので、他の選手と差を付けて逃げ切りたいなと思います」


――パリ五輪での具体的な目標は?
やっぱりメダルですね、シングルスでのメダル獲得っていうのは絶対に成し遂げたいと思いますし、その中で一番は金メダルなので、二段階の目標を立てて頑張りたいなと思います。
 

精神的にたくましく成長する19歳。現状に甘んじることなく、自分で自分の道を選択する熱いハートが、張本のプレーにどんな変化をもたらすだろう。

(FNNプライムオンライン11月13日掲載。元記事はこちら

https://www.fnn.jp/

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