自動販売機に“ふかひれ”や“牛タン”?! 規格外食材など活用で食品ロス削減【宮城発】

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見た目は他と変わらない自動販売機。実は、宮城県産の食材を使った食品を販売している。それだけではない。販売されている商品は、これまで廃棄されてきた規格外の食材や切り落とし部分を使ったもので、「食品ロス」を減らす取り組みに貢献できる。


廃棄されてきた規格外の食材などを販売!?

宮城県仙台市の中心部、青葉区中央四丁目。道行く人たちが思わず見つめる自動販売機。


伊藤瞳 アナウンサー:
こちらの自動販売機「東北うまいもの食堂」は、気仙沼産のふかひれが1000円で、それから牛タン切り落としが500円で購入できるなど手頃に宮城を感じられるラインナップなんですが実はこちら、購入するとSDGsに貢献できるサステナブル自動販売機なんです


販売されている商品は、これまで廃棄されてきた規格外の食材や切り落とし部分を使ったもの。さらに、温室効果ガスの削減活動に投資することで排出量を埋め合わせるカーボン・オフセットの考えのもと、使用する電力も実質的に再生可能エネルギー化を実現。製造から販売まで持続可能な開発目標SDGsを考慮している。


「東北うまいもの食堂」を企画したのは、仙台市若林区にある食品卸売業「かね久」。

伊藤瞳 アナウンサー:
今回、SDGsな自動販売機を開発したきっかけは?

かね久 遠藤伸太郎 社長:
食品ロスが社会問題になっていて、解決できるものはないかと考えた。気軽に手軽にSDGsに関わってほしいと思った


買ってみたらSDGsに

「東北うまいもの食堂」は、宮城県内の食品会社や東北電力など15の企業が協力し実現しました。中でも人気なのが「ふかひれ中華旨煮」です。気仙沼産のふかひれの切れ端、端材を使用している。


仙台珉珉 平澤寮さん:
こちらがふかひれ中華旨煮。この中にはふかひれの端材が30グラム入っています

 

 

ふかひれ専門店の「仙台珉珉」では、ふかひれの姿煮の製造過程で、大きさを揃えるため大量の端材が出ることが悩みとなっていた。


伊藤瞳 アナウンサー:
端材はどれくらい出る?

仙台珉珉 平澤寮さん:
年間3トンから4トン出てきます。すごい数です。それを有効活用できないかということで


今回の商品化で端材を捨てずに、全て使い切ることができたという。端材といえど、その味は姿煮にも負けていない。


伊藤瞳 アナウンサー:
ふかひれ中華旨煮いただきます。想像以上に柔らかい。噛むと繊維がほろほろほどけていって、口の中からすぐにいなくなりました。味付けも程よく濃厚でしっかりとふかひれにからみついているんですよね


宮城県内の「東北うまいもの食堂」は、現在6カ所。東京や神奈川、北海道にも設置されています。企画した「かね久」は利用客の反応に手応えを感じているという。

かね久 遠藤伸太郎 社長:
お土産で使いたいだったり、お土産として何十パックも持っていくと

伊藤瞳 アナウンサー:
商品に興味があるから、買ってみたらSDGsになっていたという流れも期待している?

かね久 遠藤伸太郎 社長:
肩肘をはらずに自然にSDGsに貢献できる一つの魅力ですね。それが将来につながるような、環境問題も含めて解決できるのではないか


持続可能な生産と消費の形を目指して、SDGsに貢献できる機会は身近なところにも広がっている。


(仙台放送)

(FNNプライムオンライン11月14日掲載。元記事はこちら

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