レパートリーは数百種類!? 子どもの夢を膨らませ続けるバルーンアーティスト【鹿児島発】

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細長い風船が、動物やキャラクターなどに早変わり! そんな「バルーンアート」を手がけるバルーンアーティストとして、鹿児島県内各地のイベントに引っ張りだこの男性がいる。バルーンアートにかける思いを取材した。

子どもたちを笑顔にするピエロは何者?

大きなピエロの男性が小さな風船に空気を入れて、器用にひねると…あっという間に剣が完成した。

子ども:
ありがとう

ピエロの男性は一体…
ピエロの男性は一体…

子どもをたちまち笑顔にするこのピエロ、一体何者なのか? 自宅にお邪魔した。

鹿児島・大隅半島最南端、南大隅町出身の吉永勉さんは、普段は鹿児島市で害虫駆除の会社を経営している。

吉永勉さん:
長男が5歳の時、歯医者さんが作ってくれたバルーンアートが3日くらいたったらこんな感じで(風船がほどけて)、わんわん泣きながら持ってきたので、自分でやってみたらできちゃった。それがきっかけです


以来30年、ピエロの時は「十夢(とむ)」という名前で活動を続ける吉永さん。趣味の域を超えた十夢さんのバルーンアートはたちまち評判になり、休日はバルーンアーティストとして、鹿児島県内各地のイベントに呼ばれるようになった。

そんな十夢さんがライフワークとして力を注いでいるのが、被災地などでのボランティア活動だ。

ピエロ姿でボランティア活動
ピエロ姿でボランティア活動

しかし、ボランティアに力を入れる理由を尋ねると、十夢さんはこう言って笑う。

バルーンアーティスト・十夢さんこと吉永勉さん:
何でボランティアしてるって言われたら、わからないなあ

実は、妻のめぐみさんとも東日本大震災の被災地で出会った。

吉永めぐみさん:
自分は北海道から行っていて、鹿児島からは物をいっぱい持ってきてくれてて、お金もたくさんの寄付をされていて。何をするにも一生懸命な人なので、きっと楽しく生きていけるのかなって。会った場所が場所なので、芯の部分は一緒なのかなって


結婚を決めるまでに2人が会ったのは、被災地でわずか3回だった。

北海道出身のめぐみさんは、18年経営していたペンションを閉め、鹿児島に嫁いできた。
めぐみさんも、「恵夢(えむ)」という名前で一緒に活動している。


バルーンアーティスト・恵夢さんことめぐみさん:
突然「ピエロをやれ。君はピンクが似合う」と言われた

公私ともに良きパートナーだ。

防災イベントでも大人気

この日2人は、鹿屋市の職員に誘われて防災フェスタに参加した。

バルーンアーティスト・十夢さん:
もともとピエロってそんなに遭遇するものじゃないので、3歳以下には泣かれちゃうんだけど

イベント開始と同時に、十夢さん、恵夢さんの前には長蛇の列ができた。


バルーンアーティスト・十夢さん:
いっぱい来たぞ、俺たち大丈夫か(笑)

子どものリクエストを聞き、子どもが欲しいものをプレゼントするのが、十夢さんたちのポリシー。レパートリーは数百種類あるといい、たとえ作るのに時間がかかるものを頼まれても断らない。


バルーンアーティスト・十夢さん:
ひとりピカチュウ作ると、みんなピカチュウになっちゃうんだよ

喜ぶ顔を見るとうれしくなって、作るのが止まらなくなるという2人。コンビ名は「とまら~ず」にした。

子ども:
ピカチュウ

子ども:
剣作ってもらった。かっこいい

子ども:
うれしい

夢は全国に笑顔を

厳しい状況の被災地をたくさん見てきた2人だからこそ、子どもたちの笑顔がたまらなく、いとおしく感じるのかもしれない。

バルーンアーティスト・十夢さん:
いつも「ありがとう」って思っています。もらってくれるより、あげる方が2倍も3倍もうれしいので、もらいに来てくれてありがとうって


バルーンアーティスト・恵夢さん:
格好自体は恥ずかしいんですが、子どもたちが喜んでくれるのが全て。夢は日本全国をワゴン車で回って風船作ることです


たくさんの笑顔を届けたい。2人はこれからも、風船と子どもたちの夢を膨らませ続ける。

(鹿児島テレビ)

(FNNプライムオンライン11月14日掲載。元記事はこちら

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