首里城の魅力を伝える“興南アクト部” 同じ世代の修学旅行生に分かりやすく 【沖縄発】

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2019年の火災で焼失した首里城正殿の再建に向け2022年11月3日起工式が行われた。
首里城の魅力を知ってもらいたいと、修学旅行生のガイドに取り組む興南高校の生徒たちに復興への思いを聞いた。

「首里城が好き」だから伝えたい魅力

県外から沖縄を訪れる修学旅行生を案内しているのは興南高校・中学校の「興南アクト部」。


興南アクト部 仲間涼乃さん:
この門の名前知っていますか?

修学旅行生:
わからない

興南アクト部 仲間涼乃さん:
これは右から読んで”守禮之邦” (しゅれいのくに)って書かれています


興南アクト部 仲間涼乃さん:
これは守礼門(しゅれいもん)という門で、守礼門には3つ通り道があるんですけど、真ん中の大きい通り道は王様しか通れなかったといわれています


興南アクト部 仲間涼乃さん:
せっかくなので今日はみんなで真ん中を通ってみましょう!

興南アクト部 仲間涼乃さん:
もともと地元なので首里城が好きで。(アクト部は)いい活動をしているなと思って本当に興味本位で入ったんですけど、想像以上に楽しくて


アクト部に依頼がくる理由

興南アクト部を立ち上げたのは2007年に大阪から赴任した門林良和教諭だ。
沖縄の高校生に地元の文化や歴史を学び、広く伝えてほしいと考えている。


興南アクト部 顧問 門林良和 教論:
県外の人にとっての沖縄はすごく魅力的な場所なんですけど沖縄の子どもたちに出会って、ほとんど沖縄の魅力に気付いていないというのをすごく感じて、もったいないなと思って


ガイドの内容をより充実させようと、限られた放課後の時間で意見交換を重ねている。

興南アクト部 顧問 門林良和 教論:
興南アクト部にわざわざガイドを頼んできてくれるというのは、プロのガイドがいる中でアクト部にお願いされるということは、そこに何か価値があるからでしょ?どういう価値があると思う?


興南アクト部 古見萌久花さん:
同世代の子たちと一緒に話ができるという点ではいい点かなと思いました


首里城のガイド活動は2022年で13年目を迎え、当初は数人だった部員は中高合わせて約70人にまで増えた。


経験から「自分たちにできることは」

高校2年の仲間涼乃さんは2019年の火災を自宅から見ていた。

興南アクト部 仲間涼乃さん:
私はもともと首里の人で、(首里城が)焼けた日、夜中の2、3時とかに防災無線で”避難してください”とか、”飛び火に注意してください”とか。実際に家の屋上に上がってみたら、燃えている姿というか、もう赤い煙がずっと上がっていて。その日も学校だったんですけど、今後部活どうなるんだろうとか


火災のあとは現地でガイドをすることができない日々が続いたが、半年後に仮想現実・VRを使った取り組みも始めた。


興南アクト部 古見萌久花さん:
私たちは当時中学生で、自分たちにできることはなんだろうと考えて、みんな前に進もうという気持ちがあったから


興南アクト部 顧問 門林良和 教論:
生徒たちが言っていたのはこのままじゃ終われないと。自分たちができることを何かしたいと、その前向きな気持ちになってくれたのはすごく嬉しかったですね

興南アクト部 仲間涼乃さん:
オンライン交流とかもあったんですけど、やっぱり首里城の魅力っていうのは実際に足を運ばないと分からないので。今日みたいに、燃えた首里城でも見に来てくださる方がいてとても嬉しいです

沖縄県と他の地域を繋ぐ架け橋に

火災のあと全国の学校からたくさんの激励のメッセージが寄せられた。


興南アクト部 顧問 門林良和 教論:
興南アクト部の彼らのガイドっていうのはただの説明ではなくて。沖縄県と他の地域を繋ぐ架け橋になっていたんだなというのを火災のあとに、すごく強く感じるようになりました


興南アクト部 仲間涼乃さん:
首里城でガイドをすることによって、首里城の魅力を伝えられるという良さもあるんですけど。やっぱり普段会えない子たちとかとの出会いがあるので、そういう出会いとかも大切に

 

 

興南アクト部で連綿と受け継がれてきた首里城とガイドに注ぐ情熱。
後輩たちが甦った正殿の前に立つ姿を、今の部員は思い描いている。

興南アクト部 仲間涼乃さん:
(正殿が完成する)2026年が楽しみです。また同じ景色がみられるのはワクワクします。

(沖縄テレビ)

(FNNプライムオンライン11月15日掲載。元記事はこちら

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