“生地の切れ端”甦らせるアパレルショップ 「丁寧に買って大事にするきっかけに」【愛知発】

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愛知県岡崎市で、使えなくなった生地を使って服作りをするアパレルショップがある。いわば「切れ端」をよみがえらせるというこの取り組みに込められた想いを取材した。

それぞれの生地が持つ”性質”や”とろみ”を生かした服作り

2022年のトレンドのカーゴパンツ。合わせやすい落ち着いたカラーが4色揃っている。


樋口雄太さん:
サイズ調整できるボタンがついていて、ここからこっち側に通すとサイズ調整ができる仕様になっています

性別を問わずに着れるようにと作られたこだわりの商品。


製作や販売を手掛けたのは、岡崎市のセレクトショップ「abundantism(アバンダンティズム)」のオーナー・樋口雄太さん。


実はもう一つ特徴がある。

樋口雄太さん:
メーカーから出た、廃棄されるはずだった生地を使って服作りをしています。廃棄されるものが世の中にめちゃくちゃあるっていうのに疑問を持っていて

メーカーなどが廃棄しようとしていた、いわば「切れ端」を使って、どうやって服を作っているのか?

岐阜県岐南町にある生地の卸業者。この卸業者は、アパレルメーカーで半端になるなどして「使えない」と判断された生地を引き受けている。


こうした廃棄されてもおかしくなかった生地を新しい服としてよみがえらせるため、樋口さん自ら生地選びから携わる。

この日も約1時間半かけて、シャツなどを作るための4種類の生地をチョイスした。


続いて向かったのは、岐阜県各務原市にある縫製工場。カーゴパンツのサンプルが完成した。


樋口さんが作る服は、ひとつの型で違う種類の素材を使うのが特徴だ。

樋口雄太さん:
生地の性質とか“とろみ”とかが違うと、同じ形でも全然違う形になって出てくるので、そこがやっぱりおもしろくて

これらの生地も、不要になった生地の山から発掘。


残っている量も質感もバラバラだが、樋口さんたちの手によって華麗な変身を遂げた。


百貨店の販売員などを経て、2019年に店を立ち上げた樋口さん。それ以来、使われない生地からベストやセットアップなど様々なアイテムを作ってきた。


樋口雄太さん:
この服作りで世の中を変えるのが僕らの役目じゃなくて、いち消費者の買い物の仕方を見つめ直させたり考えさせたりとか、この世の中の背景を伝えたりとかするのが僕らの役目なので

服への強い愛と探求心で続けてきたサステナブルなモノづくり。樋口さんは、自分が本当に気に入った服を買い、それを大切に使うことから始めてほしいと話す。

樋口雄太さん:
ちゃんと丁寧に買って、すぐ手放すんじゃなくて大事にするっていう、ただそれだけでいいんですよ。これがそのきっかけになったらいいなと

(東海テレビ)

(FNNプライムオンライン11月15日掲載。元記事はこちら

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