築城基地で過去最大規模の日米共同訓練 住民最大の懸念は訓練の「日常化」と「米軍基地化」【福岡発】

社会

11月10日から福岡の築城基地で始まった「日米共同訓練」。北朝鮮や中国の挑発が続く中での訓練を、基地周辺の住民や自治体はどのように受け止めているのか。

緊迫する国際情勢背景に…基地周辺住民と自治体の声は

航空自衛隊の築城基地が見渡せる、福岡・行橋市の展望台。


福岡県東部の築上町とみやこ町、そして行橋市と1市2町にまたがる築城基地では、航空自衛隊のF-2戦闘機が、朝から立て続けに飛び立って行った。

そして、その約20分後。滑走路に姿を現したのは、米軍のF-15戦闘機。


川崎健太記者:
米軍のF-15戦闘機が飛び立ちました

今回の訓練は、在日米軍の再編によるもので、沖縄県の米軍飛行場周辺への影響を減らすため嘉手納基地から移転された。この訓練の背景にあるのものは…。

九州防衛局・遠藤敦志企画部長(10月24日記者会見):
この訓練は、日本共同でさまざまな事態に対処するための能力を向上させる


北朝鮮による相次ぐ弾道ミサイル発射など、日本を取り巻く厳しい国際情勢。今回の日米共同訓練は、連携強化や戦闘力向上を目的としている。

築城基地での共同訓練は2022年3月以来、9回目となるが、米軍からはF-15戦闘機12機程度と約190人が参加。過去最大規模となっている。


この共同訓練に地元住民は…。

行橋市民:
沖縄のことを考えると賛成ですよね。してやるべきかな、同じ日本人として

地域住民からは、沖縄の負担軽減のために協力をしないといけないという声も聞かれる一方で、不安の声も聞かれた。

行橋市民:
そんなもん、うるさいわね、話もできないわ。飛ぶ時の音は激しい、激しい。病人を抱えているので、大変です

基地から約2km離れた場所で音のレベルを計測してみると、約91デシベル。


騒音のレベルとしては、80デシベルとされる救急車のサイレンの音よりも大きいということになる。

米兵によるトラブル、治安悪化も懸念

今回の訓練期間は9日間となっているが、住民最大の懸念は日米共同訓練の「日常化」だ。

住民の男性:
共同訓練の規模が、大きくなってほしくない。どんどん縮小していく方向なら構わないが


住民の男性:
年に何回ならいいけど、しょっちゅうだったら(困る)

沖縄の基地負担軽減や、北朝鮮への備えなどを名目に訓練の回数が増えたり、基地自体の「米軍基地化」を進めたりしないかという不安を抱えている。


今回の日米共同訓練を受け入れた自治体は、どう捉えているのか?

行橋市・工藤政宏市長:
沖縄をはじめとした周辺基地、そういった所の負担(軽減)といったのは言っておりますので、(訓練は)受け入れるべきだと思っています。市民から(の要望)は、とにかく安全対策を徹底してほしいと。あとは騒音、そういうところをちゃんとしてほしいということがあげられている


また期間中、米兵は民間の宿泊施設を利用し、夜間の買い物や食事などでの外出も許されている状況のため、住民は、米兵によるトラブルや治安の悪化も懸念している。その対応については…。


行橋市・工藤政宏市長:
うちの職員も巡視、見回りをしていますし、前回同様、今回も徹底するということです。万が一、何かあった時とか、何か不安があった時は、いつでもこちらが対応できるということで、連携を常日頃とっています。主張すべき所は主張しなければいけませんので、何より市民の安心安全、命を守っていくのが、われわれ自治体の責務でありますので


国際情勢が緊迫する中で、どのように住民の理解を得て国を守っていくべきか、大事な時期を迎えている。

(テレビ西日本)

(FNNプライムオンライン11月16日掲載。元記事はこちら

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