「フェムテック」をより身近に…オンライン相談など県内での取り組み【鹿児島発】

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女性特有の健康課題を科学技術の力で解決するという、「フェムテック」という言葉を最近耳にする。聞いたことはあっても、なかなか日常生活でフェムテックを身近に感じる機会は、そう多くはないかもしれない。
鹿児島でも2021年から県内企業も参加して、オンライン相談のシステムができたが、このほど、もっと気軽に保健室代わりのように、女性の身体の悩み相談を受けるクリニックもオープン。最新事情を取材した。

言いづらさや医療弱者を救う“オンライン相談とリモート診療”

鹿児島で働く10代から70代の女性約1,000人に「からだや健康の悩みが原因で、働くうえで困った経験はありますか?」と聞いたところ、過半数の6割が「ある」と回答。


具体的な内容は、「月経にまつわる悩み」が圧倒的に多く、次いで「精神的ストレス」、「更年期にまつわる悩み」となっている。


このアンケートを実施したのは、鹿児島市の相良病院。2021年から2022年にかけて「フェムテック」の検証実験を行った。
鹿児島県内の企業で働く女性が24時間、身体に関する悩みを相談できるオンライン相談だ。


相良病院・相良吉昭理事長:
専門病院に行くまではないが、女性の身体特有の悩みを持っている人はたくさんいるとわかった。職場に言えない、(休む)制度もない、言っても制度がないから会社を困らせてしまうと


鹿児島でも女性たちが「言いづらいから」と、身体に関する悩みを打ち明けにくい実態が見えてきたという。
そのうえで、名前を明かさずチャット方式で相談できるオンライン相談や、リモート診療というテクノロジーの力が生きると、関係者は考えている。


相良病院・相良吉昭理事長:
実証実験を経て思ったことは、やはり遠隔医療。特に鹿児島は、離島へき地も多いので、距離によって、なかなか専門病院を受けられない医療弱者を、どうテクノロジーの力で助けていくかが、私たちにとってのフェムテック

「保健室みたいな感じで」カジュアルな雰囲気のクリニック

一方、こんなスタイルのクリニックも11月、鹿児島市にオープンした。
パーティションで区切られた待合室に、診察室もカジュアルな雰囲気。


「婦人科系の病院に行くにはハードルが高い」という女性たちに、保健室感覚で相談に来てほしいと、11月にオープンした。

フェムテックKAGOSHIMAクリニック・福元佑子院長:
病院ではあるが、女性が気軽に行く保健室みたいな感じで相談してもらえたら


福元院長も愛用している吸水ショーツなど、便利なフェムテック商品が知りたいという理由でも、生理痛がつらい、イライラする…そんな悩み相談でも気軽に寄せてほしいと福元院長は話す。


取材中の記者とも雑談の流れでこんな話に…。

野平美奈子記者:
この仕事をしていると一日中取材に出ていたり、時間に追われていろいろをしないといけなくて。夕方ぐらいに「ナプキン大丈夫かな…」と思って、お尻を気にしてトイレに行くことも


こうした悩みも気軽に話してほしいと、20歳以下の学生はカウンセリングは無料。
また、誰でも手に取りやすいようにと、あえて入り口の外に、無料で持ち帰られる生理用品を常備している。


福元佑子院長:
子どもから学生からいろんな世代の人が、トラブルを抱えながら生きてきていると思う。その時その時に応じた必要なもの、対処法もある。まず、鹿児島の人たちに知ってもらえたら


鹿児島の女性たちが、もっと生きやすくなるために。さまざまな社会のアプローチが進められている。

(鹿児島テレビ)

(FNNプライムオンライン11月17日掲載。元記事はこちら

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