高校生が“ビーガン”で地域おこし 特産品の「お茶」を使用 アウトドアで交流も【愛媛発】

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愛媛県四国中央市の高校生が、地域おこしに奮闘した。過疎が進む新宮地域で、川之江高校の生徒たちが「食の多様性」をテーマにイベントを開催、高校生たちの挑戦を取材した。

食の多様性×地域おこし お菓子を無料提供

11月3日、四国中央市新宮町のアウトドア観光施設・霧の高原で、「食の多様性」と「地域おこし」をテーマにしたイベント「Veggy Tips」が開かれた。

川之江高生たち:
私たち「川高協力隊」です!

このイベントを企画したのが、川之江高校の1・2年生の有志12人からなる、その名も「川高協力隊」。過疎化が進む新宮地区など四国中央市の活性化を考えようと、2022年6月に結成された。


川高協力隊リーダー(川之江高2年)・山口優芽花さん:
まず地域おこしっていう面で新宮。そして、食の多様性っていう面でビーガンという食の方式を取り入れて、地域おこしと多様性を発信するイベントとして、今回、このイベントが企画されました

ビーガン(Vegan)とは、ベジタリアンの中でも卵や乳製品を含む動物性食品を口にしない完全菜食主義の人を指す言葉だ。


川高協力隊がイベントで無料提供したのは、この「ビーガン」を取り入れた中が空洞の珍しいお菓子。

ハンガリーのお菓子「クルトゥシュカラーチ」
ハンガリーのお菓子「クルトゥシュカラーチ」

川高協力隊メンバー:
私たちが作ってるのはハンガリーのお菓子である「クルトゥシュカラーチ」です。植物由来のものだけを使っていて、ビーガンを体験できる

さらに、来場者に自分たちで炭火で焼いてもらうことで、自然豊かな新宮でアウトドア感覚も楽しめる。

来場者に自ら焼いてもらう体験を
来場者に自ら焼いてもらう体験を

来場者:
おいしい

来場者:
素朴な味でおいしいです

高校生たちの企画を後押ししたのは、四国中央市地域おこし協力隊の大廣将也さん。
大廣さんは2022年6月、生徒たちに食の多様性を知ってもらおうと、大学時代のビーガンの友人に講演を依頼。まだ地方にはなじみのない食文化・ビーガンを、あえて「地域おこし」と結びつけることで、川高協力隊の企画がスタートした。


四国中央市 地域おこし協力隊・大廣将也さん:
当たり前のことをやっていると、地域の人に見てもらえない可能性がある。目新しいものとか、都会で流行っていて地方ではなかなか進んでいないようなものというようなものを、これからやっていけたらなと思って


当日作るお菓子や広報活動などはもちろん、生徒たちが特に取り組んだのが、イベントのテーマになる「ビーガン」という食文化への理解だ。
ビーガンがダイエットやコレステロール値の安定にも役立つこと、有名アスリートの中にもビーガンが多いことなどを学校で発表した。

川高協力隊(川之江高1年)・佐津間弘輝さん:
四国中央市の特産品であるお茶を混ぜてみました。これを機に、まず四国中央市の方々に伝えて、そこから県内・全国に広げていきたいと思います


川高協力隊が考えた新宮町ならではの自慢のビーガンスイーツ、お披露目はもうすぐだ。

そして11月3日、いよいよイベント当日を迎えた。準備万端と思いきや、開場40分前に事件が発生!

川之江高・村中佑香教諭:
巻き直す? 事件です。ここが(炭火で)溶けてしまうので、本当は、計画ではアルミホイルをもうちょっと上まで巻く予定だったようです。やり直しです


生地を焼く棒に巻くアルミホイルの長さを間違えていた。

ーー事件ですけど大丈夫?

川高協力隊(川之江高1年)・寺尾春希さん:
ちょっと時間がないので焦ってます

初イベントでの思わぬピンチも、何とかかチームワークで切り抜け、生地の巻き付けも完了。いよいよオープンだ。


地域おこし協力隊・大廣将也さん:
高校生による外国のお菓子作り体験を今から始めたいと思います。お願いします

焼きあがったら、芯棒からお菓子を外して…。

来場者:
いい感じ。いい感じ。きれいにできたね


ーー新宮産の抹茶の粉をかけて、お味はいかがですか?

来場者:
おいしいね。甘さもあるし、素材の味もするし

来場者:
私はベジタリアンなので、とても気に入りました

来場者:
(お菓子の名前は?)クルトゥシュカラーチ。バッチグー。良かった。忘れるきん、書いとこかな

来場者:
子供たちが考えて、自分たちで企画して何かを起こそうとする力はすごい。子供たちが大人になって、地域に根付いて残っていってくれたらなと


川高協力隊(川之江高1年)・橋本康汰さん:
地域の人々に喜んでもらえて、地域全体が盛り上がっていくことが地域おこしだなって思います

川高協力隊リーダー・山口優芽花さん:
今後も地域おこしっていう事業を、川高生が興味を持って担えるような活動にしたいと思います

高校生らが新しい視点で挑戦した地域活性化イベント。過疎化が進む地域を元気にする若い力に期待が懸かる。

(テレビ愛媛)

(FNNプライムオンライン11月17日掲載。元記事はこちら

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