最年少の日本代表に聞く 世界に10億人のファン持つ「クリケット」の魅力【大阪発】

スポーツ

バットとボールを使う、野球の原型ともいわれる競技「クリケット」。西日本では初となる国際大会が先日、大阪で行われた。海外ではプロリーグもあるほどの人気ぶり。今、世界が熱視線を送るクリケットの魅力を取材した。

最年少の日本代表

大阪・天王寺区にある上宮高校。午前7時過ぎに続々と集まってきたのは、高校で日本唯一のクリケット部員たちだ。


女子の中で最も機敏に動いているのは、クリケットを始めて2年、最年少で日本代表に選ばれた、3年生の後藤日生選手だ。


中学までは野球をしていて、女子高校野球の強豪校からも誘われたそうですが

(Q.どうしてクリケットを?)
クリケット日本代表 後藤選手:
中学校3年まで野球をしていて、高校に入って野球を続けるかどうかの選択をするときに、知り合いからこういうスポーツがあると聞いて、それでクリケットをすることにしました


野球の原型ともいわれるクリケット。投手が投げたボールをバットで打つ競技ということで、橋本アナも後藤選手の投球を体験させてもらうことに。

橋本和花子アナウンサー:
インコースは外していただけるとうれしいです。お願いします!…当たったー!


まぐれ当たりでも大喜びの橋本アナ。続いて、野球のピッチャーにあたる「ボーラー」の投げ方も教えてもらいましたが、肘を伸ばしたまま投げるというのがとても難しく…助走をつけて何とか投げましたが、後藤選手にあっけなく打たれてしまった。


そんな後藤選手も、クリケットの投げ方には手こずったそう。

(Q.一番苦労したところは?)
後藤日生選手:
肘ですかね。肘がなかなか伸びなくて、だいぶ苦労しました

(Q.一番楽しいところは?)
後藤日生選手:

360度どこに打ってもいいんで。いろんなところに飛ばせるので、打ち方をいろいろ見つけていくのが楽しいです


クリケットってどんなスポーツ?

13世紀に始まったクリケットには、面白いポイントがいくつも。縦横100メートル以上の広いフィールドを使うが、野球のようにファールがないため、どこに飛ばしても大丈夫なのだ。野球のピッチャーにあたるボーラーを含め、11人全員で360度を全てを守る。


クリケットで象徴的なのは、「ウィケット」という3本の棒。上に乗っている2つの「ベール」にボールを当てて落とすと、アウトが取れます。野球でいう、ホームベースのようなものだ。


攻撃側でフィールドに入るのは、常に2人。バッターが打って、もう一人のバッターと共に逆サイドへ走り切ると1点を獲得。往復できれば2点目が入る。
 


攻撃側でフィールドに入るのは、常に2人。バッターが打って、もう一人のバッターと共に逆サイドへ走り切ると1点を獲得。往復できれば2点目が入る。


■西日本初の国際試合

10月28日、西日本で初めて開催された国際試合・東アジアカップ2日目。日本対香港の戦いで、後藤選手はトップバッターのペアを任された。

バッターは、アウトになるまで何度も打ち続ける。バッター10人がアウトになるか、ボーラーが120球投げるまでの間に何点を取るかで競うのが、大会のルールだ。


トップバッターは大量得点を取りたいところだが、この日は随分遠いところからウィケットに当てられて、後藤選手は2点でアウト…嫌な流れになりかけたが、流れは徐々に日本に。バウンダリー(線)を越えて4点を獲得するビッグプレーも出た。


しかし、香港の守備は一枚上手。アウトを取るのが難しいクリケットで、どんどんアウトを取る。バッター10人がアウトとなり、日本の攻撃は終了。1時間半をかけて91点を獲得した。


91点もあれば日本の優勢かと思いきや、香港の猛攻が始まった。ものすごいパワーで、一気に6点を獲得するプレーを連発する。さらに、真後ろに打つ選手も。とうとう逆転されてしまった。


後攻チームの点数が先攻を超えた時点で、試合は終了です。91-93で、日本は悔しい結果に…けれど、初めての国際試合を終えた後藤選手の顔は晴れやかだった。

(Q.海外の選手はどう?)
後藤日生選手:
体格が違うから飛ばす距離も違うので、打球も変わってきたりして、すごいですね。ワクワクしてきます。もっと経験を積んで、もっといい選手になっていきたいです


世界に10億人のファンがいるというクリケット。楽しい魅力がまだまだ隠れていそうだ。

(関西テレビ「報道ランナー」2022年11月15日放送)

(FNNプライムオンライン11月18日掲載。元記事はこちら

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