“北のICBM”狙いはアメリカか 北海道の西に落下 次は核?

国際・海外


18日午前に、北朝鮮が発射したミサイルについて、国際軍事問題にくわしい防衛省防衛研究所の高橋杉雄氏に話を聞いていく。

18日午前10時14分、北朝鮮が平壌(ピョンヤン)近郊から、1発のミサイルを発射した。

午前11時23分ごろに、北海道の渡島大島の西、およそ200kmの日本のEEZ(排他的経済水域)の内側に落下したと推定されている。

北朝鮮から発射されたミサイルが、日本のEEZ内に着弾したのは、2022年の3月以来となる。

今回注目したいのは、「ミサイルの飛行時間」。

約69分間も飛行していたといい、1時間以上にわたる、非常に長い時間だった。

こうした特徴から、今回どんなミサイルだと考えられるのだろうか。

高橋杉雄氏「これはおそらく、アメリカに届くような長距離ミサイルだと思います。北朝鮮が開発中のものを含めて、それだけの長距離ミサイルは、『火星15』と『火星17』の2つがあるんですが、もしかしたら、『火星17』である可能性があります」

(今回、初めて成功したという可能性があるということなのか?)

高橋杉雄氏「『火星17』は、これまで何回かテストを行っていますが、すべて失敗しています。そして、これが『火星17』だとすると、上がって落ちてきたのは初めてになります」

そして、今回の「火星17」とみられるミサイルの軌道だが、通常の軌道とは違う「ロフテッド軌道」という高い軌道で、防衛省の発表によると、今回のミサイルは、高度がおよそ6,000kmまで打ち上がったという。

国際宇宙ステーションが、およそ400kmのため、はるかに高い場所まで打ち上がったことになる。

(今回、北朝鮮が高く打ち上げる軌道でミサイルを打ち上げたことには、どのような意味があるのか?)

高橋杉雄氏「北朝鮮は、これまで最初の段階では、こうしてロフテッド軌道でテストをすることが多いんですよね。理由はおそらく、高いところから落ちてくるので、それだけ速い速度で落ちてくるので、大気圏突入の時の強度試験などができるということではないかと思います。そうやって技術的な確認をしたあとで、最大射程に近い形で撃つというのがこれまでやってきた撃ち方です」

(北朝鮮のミサイル開発としては、次の目標・狙いはどのようなところになるのか?)

高橋杉雄氏「まずは、今回の技術的な検証を行うということだと思います。まず成功したということですから、あまり手直しするところはないでしょう。だとすると、最大射程に近い形ですね。例えば、何千kmもの距離を飛ばすために、北太平洋あたりを狙って撃つ可能性は十分にあると思います」

(今回、打ち上げが成功したということで、どのような脅威が今後は考えられるのか?)

高橋杉雄氏「これは、アメリカ本土に対して核弾頭を運ぶことができるミサイルかなと思います。ですから、米本土に対する攻撃ができるようになる可能性が高いと思います。だとすると、いわゆる核の傘の大本であるアメリカを、北朝鮮は脅かすことができるようになる。そういったことで、今後の核の傘の信頼性をより強化することが必要になってくるということが言えます」

核実験などの脅威もあり、緊張状態が続いている。

(FNNプライムオンライン11月18日掲載。元記事はこちら

https://www.fnn.jp/

[© Fuji News Network, Inc. All rights reserved.]

FNNニュース アジア