「使われていない地域の資源」を餌に活用。春夏秋冬が小田原で営む地域循環型の自然養鶏

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「一般的な養鶏は、海外からの餌の輸入に頼っています。世界情勢を含めた外部環境に相当左右されてしまう。地域の未利用資源を餌にすれば、自立できるんじゃないかと考えたのが突破口だった」


こう語るのは神奈川県小田原市で自然養鶏場「春夏秋冬」を営む代表の檀上貴史さん。かつて自動車を海外に輸出する仕事をしていた。

しかし、リーマンショックを機に外国に依存しない仕事は何かと考える中、2012年に地域循環型の自然養鶏にたどり着く。


広い敷地に放し飼いのニワトリたちが食べているのは、傷ついて出荷できなかった梨やくず米、酒かす、売れ残ったかまぼこなど。

「地域には使われていない資源がまだまだある」と語る檀上さんは、地元の農家や商店で廃棄されるものを買い取って餌にしている。


無添加で地域にも貢献するというこの卵は、1個150円で販売している。

ニワトリのふんも堆肥として利用

さらに、ニワトリの足元には木片やそば殻が散りばめられている。これがニワトリのふんと混ざり合うことで肥料になり、それを地元の農家に販売している。

ニワトリの足元には木片やそば殻
ニワトリの足元には木片やそば殻

町のパン店では売れ残りのパンと交換し、檀上さんの肥料をお店の小麦畑で使っているという。

パン店の店主は「とても良質な鶏糞堆肥を分けてもらっているので、助かっています」と話した。


檀上さんは「人と人とのつながりを大切にして、それを楽しみながら暮らしたいと思う人もいると思いますので、ここの地域で暮らしたいと思える人が1人でも増えるような地域にしていきたいと思っています」と語った。

 

SDGs

SDGsとは、2015年9月の国連サミットで、全会一致で採択された「持続可能な開発目標」。

(FNNプライムオンライン11月19日掲載。元記事はこちら

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