新型コロナ&インフル“同時流行”に注意 併発で重症化のおそれも【岩手発】

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新型コロナウイルスの新規患者数が増加傾向にある中、今シーズンはインフルエンザの流行も懸念されている。過去に例のない「同時流行」への備えへ、現場の医師は医療崩壊を防ぐためにも、「基本的な感染対策と、それぞれのワクチンの接種をしてほしい」と呼びかけている。

オーストラリアでインフル感染増 日本での流行予測の参考に

――インフルエンザのワクチンは受けた?

街の人:
まだ受けていない。今年の流行度合いを見ながらだが、できれば受けたい。コロナのワクチンは打った

11カ月の子どもの母親:
保育園に通っていないので、インフルエンザワクチンは打たなくていいかなと。コロナ(ワクチン)は迷っている


街の人:
コロナの方が怖い。インフルエンザは二の次。(インフルエンザワクチンは)打っていない

例年、12月から3月に流行するインフルエンザ。今シーズン、11月6日時点で、岩手県内で確認された患者数は3人と少ないものの、現場の医師からは流行を懸念する声が聞かれる。

久保田医院・久保田公宜院長:
少なくとも、この2年間以上にインフルエンザの患者は増えると予想される


こう話すのは、盛岡市の久保田医院の久保田公宜院長。指摘の背景にあるのが、オーストラリアで2022年、インフルエンザの感染が広がったこと。


久保田医院・久保田公宜院長:
オーストラリアの冬が、ここ数年ないぐらいインフルエンザが非常に多かった。それを踏襲すると、日本でもはやるのではないか

南半球のオーストラリアは日本とは季節が逆で、日本で夏の時期が冬にあたるため、流行を予測する参考にされている。オーストラリアの保健省によると、2022年のインフルエンザの流行は6月がピークで、1週間あたりの新規患者数が、2017年以降で最多を記録した。


子どもは従来の2~3倍の確率で悪化のおそれ

厚生労働省のまとめでは、日本国内でも11月上旬時点での報告数は、2020年が32件、2021年が23件だったのに対し、2022年は270件と増加。本格的な冬を迎える中、さらなる流行が懸念されている。
一方、岩手県内の新型コロナウイルスの新規患者数は、11月15日に1,693人と、8月以来の1,500人超えとなり、過去3番目の多さとなった。


政府分科会・尾身茂会長:
特に北海道がそうだが、感染の拡大の傾向が明らかな地域がある。新しい波(第8波)に入りつつあると言ってよい


また、達増知事も…。

岩手県・達増拓也知事:
増え始めた段階から第8波と言ってよかったと思う。ずっと第8波と言っている


日本国内では例年、インフルエンザの流行のピークは1月から3月だが、久保田院長はオーストラリアでは流行が例年より早かったとし、現在の第8波と重なる「同時流行」もあり得ると話す。

久保田医院・久保田公宜院長:
万が一、コロナの第8波のピークが12月上旬だとしても、ピークが必ずすぐ落ちるわけではなく、1週間2週間続いて落ちていく。落ち切らない途中でインフルエンザが増える可能性はある

また、同時流行が起きた場合、懸念されるのが「同時感染」。久保田院長は「同時に感染することは稀」としながらも、年齢によっては、かかってしまった場合の重症化リスクに注意が必要としている。


久保田医院・久保田公宜院長:
オーストラリアのデータでもそうだが、コロナとインフルが合併すると非常に重症化する。子どもに関しては、今までの2倍か3倍の確率で悪くなるので、本当に気を付けたほうがいい


一方、新型コロナウイルスとインフルエンザの両方のワクチンの同時接種をした場合の副反応については次のように話しています。

久保田医院・久保田公宜院長:
副反応は、2つ(同時に)打ったから2倍になることはない。感染予防としてもそうだが、重症化予防をするという観点で、私たちにできる最大の防御だと思う

かつてない同時流行が懸念される2022年の冬。行動制限がない今、1人ひとりの意識が重要になりそうだ。

(岩手めんこいテレビ)

(FNNプライムオンライン11月20日掲載。元記事はこちら

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