木のヘッドフォンに“春慶塗”のスケボーも…飛騨の伝統工芸が意外な進化【岐阜発】

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岐阜県高山市は春慶塗や一位一刀彫などの伝統工芸で知られているが、最近は匠の技で作る木製のスマホケースやヘッドフォンといった“新伝統工芸”が注目を集めている。

下火の印象がある伝統産業…受け継いでいくため新しい価値を

岐阜県高山市にある工房「ノクターレ」で木のスマホケースを製作する塩谷英雄さんは、この道33年の木工職人。


塩谷英雄さん:
どちらかというと伝統産業って下火なところが。そのモノづくりの歴史みたいなものをずっと次の世代にも受け継いでいくためには、もっとより新しいチャレンジであるとか、そこから新しい価値を生み出していく事で、次につなげていきたいなと

伝統技術を新しいコンセプトで製品にする塩谷さんは、スマホケースのほか、花瓶やスマホスタンドなど、木の質感や温かみを活かした商品を作っている。


製作に一番苦労したというのがヘッドホンだ。


塩谷英雄さん:
普通のヘッドホンと違って、イヤホンを中に装着していて、イヤホンの音をこの中で反響させて聞く仕組みなんです。真ん中の部分がカエデで、外側と内側がヒノキです。広葉樹のカエデの部分はヒノキに比べて硬いので、音が響きやすい。内側は直接肌に触れる、耳に当たるところなので、硬い木じゃない柔らかいヒノキ。木が持っている温もりというか、心地よい感じの音を出せるかというところが一番苦労しました


木のネクタイは木目や色合いが一つ一つ違い、同じ柄は存在しない。


塩谷英雄さん:
元々ある技術とかノウハウはもちろん生かしながら、今までにあったものにプラスアルファ新しいものを加えて、進化させながら続けていく

スケボーをしている堀尾宗弘さんは、創業100年を超える老舗の仏壇製造販売店で働く木工職人だ。


彼が持っているスケートボードは、400年続く「飛騨春慶塗」で仕上げられている。


堀尾宗弘さん:
元々自分がプロスノーボーダーということもありまして、その経緯でなんとか仏壇の技術を利用して作れたら面白いかなと思って


堀尾さんは24歳から13年間プロスノーボーダーとして活躍し、その後、本格的に木工職人の道へ進んで、飛騨高山の伝統工芸を継承した。

堀尾宗弘さん:
この素晴らしい飛騨の伝統工芸の技術を、世界中の方々に知っていただけたらなと思います

(東海テレビ)

(FNNプライムオンライン1月4日掲載。元記事はこちら

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