ブラジルで暴徒化 3000人関与か 前大統領の支持者らが“乱入”
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ブラジル国旗を掲げた人々が、窓ガラスを破壊し、建物の中になだれ込んでいく。
ブラジルの首都ブラジリアで、ボルソナロ前大統領の支持者数千人が暴徒化。
大統領府や議会、最高裁判所に乱入し、建物を破壊するなどの騒ぎを起こした。
地元メディアは、およそ3,000人が関与したと伝えている。
治安部隊は催涙弾を使用するなどして、乱入者を排除。
逮捕者は、およそ200人にのぼっている。
現地の人「ここに犯罪者はいません。わたしたちは抗議しているだけです。わたしたちは国を救いたいのです」
ブラジルで何が起きているのだろうか。
ことの発端は2022年10月。
ボルソナロ氏とルラ氏が戦った大統領選挙。
選挙は、ルラ氏が僅差で勝利し、1月1日、大統領に就任した。
しかし、ボルソナロ氏の支持者らは、選挙に「不正」があったと主張し、抗議デモなどを続けていて、今回、一部が暴徒化した。
無残に破壊され、煙を上げる警察車両。
また、馬に乗って鎮圧にあたる警察官を引きずり降ろし、詰め寄る姿も見られた。
ルラ大統領は、今回の暴徒化は「ボルソナロ氏が誘発したものだ」と非難している。
ルラ大統領「われわれは、暴徒化した人たちを誰が資金面で援助したのか、捜査してつきとめます」
ボルソナロ氏は、アメリカのトランプ前大統領から選挙応援メッセージを送られるなど親しい間柄で、その過激な言動から、「南米のトランプ」ともいわれている。
年末は、トランプ氏も住むアメリカ・フロリダ州に向け、ブラジルを出国。
現在もフロリダ州にいるとみられる。
アメリカでは2021年、トランプ氏の支持者らが、敗北に終わった大統領選挙の結果を覆そうと、連邦議会を襲撃する事件が起きた。
今回のブラジルでの暴徒化は、あの騒動を思い起こさせるものとなっている。
当のボルソナロ氏は、ツイッターで「平和的なデモは民主主義の一部だ。しかし、今回の公的機関への乱入や破壊は、法から外れている」などとつづり、関与を否定している。
(FNNプライムオンライン1月9日掲載。元記事はこちら)
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