「成人の日」“18歳”に法改正されるも“18歳成人式”は全国で3自治体...“本当の”新成人は受験で大忙し【兵庫発】

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「成人式」と言えば、20歳になった大人を祝う式典だった。法律が改正され、成人年齢は“18歳”に引き下げられたが、今年開かれた成人式は、一体何歳の人をお祝いする会なのか。ちょっと混乱が起きている。


大阪市役所でも、甲子園球場でも“20歳”を対象にイベント開催

晴天に恵まれた9日、大阪市役所で晴れ着姿の31人が打ち鳴したのは、親が「身を尽くし」て子どもの成長を見守るという意味が込められた「みおつくしの鐘」。


打たれた鐘の数は、二十歳にちなんで「20回」。


2022年4月、民法が改正されて「新成人」の年齢は20歳から18歳に引き下げられたが、この「成人の日」の記念行事に参加したのは今年度20歳を迎える人たちだ。

松本依知佳さん:
(二十歳の私たちからの宣言)大人になったという事実に恥じぬよう、自覚と責任をもって、言葉だけでなく、行動で示していく所存です


兵庫県西宮市の阪神甲子園球場でも、行われたのは「二十歳のつどい」。


2021年までは「成人式」として行っていたが、今年から「成人式」という名称を取っ払い、「二十歳のつどい」に改め、参加できる対象を20歳になる世代とした。

参加者:
まあ僕らがこれから日本を担っていかないといけない。社会の歯車として


「新成人は18歳、成人式は20歳」について参加した人たちに意見を聞くと…

(Q.18歳でやるのと、20歳でやるのどっちがいい?)
参加者:

「二十歳」の方がキリがいいし、節目な歳やなと思います


参加者:
(18歳だと)女の子やったら(高校の校則で)髪染めれない子とかいたりするので、不満に思っちゃう子もいるんじゃないかな


参加者:
(20歳のほうが)お酒も飲めるようになるし、(式の)帰りにお酒飲んで、大人なったよね感がほしいな

 


現在18歳の“本当の新成人”は…

一方、“本当の新成人”はというと、

記者リポート:
大阪府松原市の学習塾です、こちらでは高校3年生、18歳の皆さんが勉強に励んでいます

 

今週末に控える大学入学共通テストに向け、最後の追い込みの真っただ中!


18歳の受験生:
初めて知りました、きょう成人式っていうのを。きょうなんやって感じです


18歳の受験生:
「ここに住んでるんかな」って思うくらいには勉強してて、1日13時間ぐらいここにおったりする

 

18歳の受験生:
“新成人”っていうよりは“受験生”です


皆さん、それどころじゃないよ~といったところ。

18歳の受験生:
大人になった実感は20歳になるまで薄いかな。でも一人の大人になる者として少しずつ意識は、子供から大人に向けていかないといけないかな

18歳の受験生:
働いてお金稼いで、自分で生活していけてるなら、それは大人かな。まだ養ってもらってる身なんで。今はやるしかないんで必死に頑張ります、第一志望合格、絶対勝ち取ります、おー!


日本の未来を担う新成人の皆さん、最後まで頑張ってください。

20歳の門出を祝福 「大人の階段のぼる」イベントも開催

そして、受験などの試練をくぐり抜け、20歳を迎えるわけですが、こちらの若者は着物姿で足元はスニーカーといういでたち。


9日、大阪の「あべのハルカス」では、“大人の階段を登ろう”「ハタチのチャレンジ」というイベントが開催された。参加者は、地下1階から60階まで、1637段の階段を上りきった。

参加者:
もう28階?余裕っす。すぐですよ、すぐ


地上300メートルの屋上に立ち、そこから見える風景を堪能した参加者。将来まで見通せているのか?

参加者:
(Q.将来的な夢は?)まだそんなに決まっていないので、これから大学生活を経て見つけていきたい


参加者:
まだまだ親や周りの大人や友達の力を借りている部分が多いので、もうちょっと大人になっていかないといけない


18歳になったから、20歳になったから、即“大人”の意識が芽生えるというわけではないようだ。それでも「成人の日」は、大人とは何かを考える日になったか。

18歳で成人式を行う自治体は全国で3カ所のみ

法律的には“18歳成人”となったが、各自治体イベントを行うのは基本的に20歳。18歳で式を行う自治体は全国で3カ所しかない。三重・伊賀市、大分・国東市、宮崎・美郷町のみだ。


三重・伊賀市は「“18歳成人”の自覚を持ってほしい」という理由で、ゴールデンウィークに18歳の成人式を行う。


一方、北海道・別海町ですが、18歳の成人式を開く予定だったのですが、町民の8割が反対したため、従来通り20歳で成人式を行うことになったということだ。


(関西テレビ「報道ランナー」2023年1月9日放送)

(FNNプライムオンライン1月10日掲載。元記事はこちら

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