安倍氏銃撃の山上容疑者「鑑定留置」終了で169日ぶりの姿 刑事責任能力“あり”と判断、殺人罪で起訴へ

社会

1月10日午後3時過ぎ、多くの報道陣が待ち構える奈良西警察署に警察車両が入った。降りてきたのは、安倍元首相を銃撃した、山上徹也容疑者(42)。


横顔が見える状態で、前を向いて歩いている。山上容疑者がカメラの前に姿を見せるのは、2022年7月25日以来、169日ぶり。


去年7月と比べると、目が隠れるくらいに長かった髪はほとんど変わっていないように見える。白いマスク姿で、10日はメガネをかけていた。

旧統一教会への恨みで安倍元首相を銃撃

山上容疑者は2022年7月8日、手製の銃を使い、奈良市の近鉄・大和西大寺駅前で安倍元首相を銃撃し、殺害した疑いなどが持たれている。


逮捕後の調べに、母親が多額の献金をしていた旧統一教会への恨みについて供述。安倍元首相を狙ったきっかけはこの動画だった。


安倍元首相:
今日に至るまでUPF(天宙平和連合)とともに…。


山上容疑者は、安倍元首相が教団の関連団体に送ったこのメッセージ動画を見て、「(教団が)安倍元首相とつながりがあると思い、犯行に及んだ」と説明。


この事件を契機に教団をめぐる問題が次々と明らかになり、被害者を救済する新たな法律が、2023年1月5日に施行された。

ネット上では減刑を求める署名活動も

こうした中、ネット上で広がっているのは、山上容疑者の刑を軽くするよう求める署名活動。


これまでに1万人以上の賛同者が集まり、現在も増え続けている。「山上氏のおかげで旧統一教会の被害者を救うことができています」といった声がある一方、ネット上では「だからと言って殺人はよくないし、許されない」などの声もあがっている。


2022年7月から鑑定留置された大阪拘置所では、山上容疑者の刑事責任能力について調べるため、精神鑑定などが行われた。通常は2~3カ月で終わるところ、山上容疑者は5カ月あまりと異例の長さとなった。


親族によると、山上容疑者の元には100万円を超える現金の差し入れに加え、全国から食料や衣服が届いているという。また、拘置所では英検などの資格をとるため、英語の参考書を読んでいるという。


弁護士によると、自分で新聞や週刊誌を購入し、事件の記事を読むなどしているという。

刑事責任能力“あり”と判断 殺人などの罪で起訴へ

山上容疑者の鑑定留置は2023年1月10日に終了し、身柄は大阪拘置所から奈良西警察署に移された。


奈良地方検察庁は、山上容疑者の刑事責任能力を問えると判断し、13日までに殺人と銃刀法違反の罪で起訴する見通しだ。

(「イット!」1月10日放送より)

(FNNプライムオンライン1月10日掲載。元記事はこちら

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