「とどまる限り痛みは続く」アニサキス食中毒 お酢や醤油 アルコールで死滅できない 家庭調理のポイントは鮮魚の“早めの内臓処理” 【新潟発】

暮らし

冷凍処理されていない生魚を家庭で調理する際に注意が必要な「アニサキス食中毒」。新潟県医師会広報委員会協力のもと、医師に話を聞いた。

おう吐や腹痛などの症状

長さ2~3cm・幅1mmほどの寄生虫「アニサキス」。

アニサキス
アニサキス

白い太い糸のように見えるこのアニサキスが寄生する魚介類を生で食べると、胃や腸にダメージが加わることがあり、食中毒を引き起こす。


アニサキス食中毒に詳しい、新潟市民病院・検査診断科の古川浩一医師に話を聞いた。

新潟市民病院 検査診断科 古川浩一 医師:
現在の傾向として、アニサキス食中毒はむしろ増えている。増えている一番の理由は、鮮魚流通がすごく発達したこと。生きた魚を新鮮なまま、山奥や海岸から離れた地域でも摂取することが可能なので、より広い場所で発生している


国立感染症研究所によると、国内の推計患者は年間2万人ほど。

魚介類が死に、時間が経つと、アニサキスは内臓から筋肉に移動するため、家庭で冷凍処理されていない生魚を食べる際は、内臓処理を早い段階ですることが重要だ。 


杉山萌奈アナウンサー:
アニサキスが寄生している魚は、サバ・アジ・サンマ・カツオ・イワシ・サケ・イカなど。症状はおう吐・腹痛などで、激痛を感じることもあるということです

アニサキス食中毒の症状
アニサキス食中毒の症状

新潟市民病院 検査診断科 古川浩一 医師:
アニサキスを取る道具は内視鏡。内視鏡で実際に胃の中を確認して、この道具でアニサキスをつまんで除去する



2022年、自分でサバを三枚におろし、しめさばにして食べた男性も胃の壁にアニサキスが食い込み内視鏡で除去。放っておいても数日で排出・死滅するが、とどまるかぎり痛みが続く。



新潟市民病院 検査診断科 古川浩一 医師:
本人の自覚としても、アニサキスを取ると「あれほど痛かったのが、すっきりした」と言うので、内視鏡で原因を取ることが効果的

 

 

一方で、アニサキスが腸まで到達すると、内視鏡での除去ができないため、むくみが取れるまで入院が必要となる場合もあるという。


杉山萌奈アナウンサー:
アニサキスは酢・醤油・アルコールなどを使っても除去できません。生で食べる場合は、―20℃以下で24時間以上冷凍処理する必要がありますが、これは一般家庭の冷凍庫ではできませんし、アイスボックスの中でも死滅することはありません


新潟市民病院 検査診断科 古川浩一 医師:
通常、流通しているものは冷凍処理されているので大丈夫。一般の冷凍庫ではー20℃をキープできないので、冷凍処理は行わない。活魚は万全な方法はないが、魚を安全でおいしく食べるために調理への心配りが大切


(NST新潟総合テレビ)

(FNNプライムオンライン1月11日掲載。元記事はこちら

https://www.fnn.jp/

[© Fuji News Network, Inc. All rights reserved.]

FNNニュース