【人気温泉が緊急事態】「湯冷めします」湯がぬるま湯に…温度急低下でほとんどが休業状態 復旧メド立たず 青森・嶽温泉郷

社会 旅と暮らし

1月10日から全国旅行支援が再開される中、冬の観光地が緊急事態に陥っている。人気の温泉街で、お湯がぬるま湯になる異変が起こっているのだ。

雪深い温泉地のお湯がぬるま湯に… ほとんどが休業状態

11日、取材班が向かったのは青森県弘前市。


山間の雪深い地域にある観光地「嶽(だけ)温泉郷」だ。


前日から全国旅行支援が再開されたものの、街に観光客の姿はない。さらに、休業する旅館まである。


乳白色の濁り湯が人気の温泉街で、異変が起きていた。

街にある「田澤旅館」を訪ねると、風呂場で温泉の温度を測っていた。


田澤旅館 田澤範雄さん:
40度だ。

ーー40度だとどうですか?
ぬるい。

実は、源泉の温度が急激に低下。温泉は本来45度のはずが、40度に下がっていたのだ。


ディレクターが湯に手を入れてから、抜いてみると…。温泉の外は寒く、直ぐに手が冷えてきてしまった。


田澤温泉の田澤範雄さんは「お客さんに迷惑を掛けるから、極力日帰りは常連客しか(温泉に)入れていない」と話す。

源泉送るパイプが破損?成分の割合変化で風呂場が変色も 復旧メド立たず

源泉の温度が下がるまさかの事態に、嶽温泉郷では、ほとんどの温泉施設が休業状態に陥っている。

街では、4カ所の源泉地から温泉を引いているが…
街では、4カ所の源泉地から温泉を引いているが…

街では4カ所の源泉地から温泉を引いているが、原因は、源泉を送るパイプの破損とみられている。そのため80℃だった源泉が50℃になり、お湯の温度が急激に低下したという。

パイプの破損で、80℃の源泉が50℃になったとみられる
パイプの破損で、80℃の源泉が50℃になったとみられる

このトラブルの影響は、熱いお湯が出ないだけではなかった。


取材した旅館では、温泉の成分の割合が変わり、浴槽やタイルが赤茶色に変色したという。

旅館の女将は、客からの問い合わせの電話に「みなさん驚きますよ。うちの孫も“お風呂に血がついている”と。どういうことかと思ったらびっくりしましたよ」と答え、対応に追われていた。


組合の代表が営む小島旅館では、44度ほどあった湯の温度が39度に下がってしまったため、新規の宿泊の予約は受けていないという。


小島旅館の小嶋庸平さんは、日帰り入浴を希望する客に対して、「寒い時期に入ると湯冷めします。だからお客さんにはおすすめできない状況です」と説明していると話す。


取材班は、トラブルがあったという源泉設備の1キロほど手前までたどり着いたものの、雪の奥にあるということで、到底歩いてたどりつくことは難しそうだった。

旅館組合は、除雪の費用がかさむため弘前市に協力を要請しているが、今のところ復旧のめどはたっていない。

(「イット!」2023年1月11日放送より)

(FNNプライムオンライン1月12日掲載。元記事はこちら

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