ワインのように販売?「米」の商業施設が東京駅前にオープン!ヤンマーが目指すブランド力構築

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高騰する小麦に変わる食品として注目される「米」がテーマの商業施設が、13日にオープン。

東京駅直結!米の商業施設オープン ヤンマー「まず知って好きになって」

農機具などの大手機械メーカー・ヤンマーホールディングスが13日、大規模な再開発が進む東京・八重洲に、東京駅直結の商業施設「YANMAR TOKYO」をオープン。


主役はずばり、米だ。

まるでワインのように売られている米
まるでワインのように売られている米

米がワインのように瓶詰めで売られ、裏にその米の特徴が書かれている店舗も。
全国26の産地から集めたブランド米がそろえられ、“自分に合ったお米が見つけられる”がコンセプトだ。

裏を見ると、米の特徴が一目でわかる
裏を見ると、米の特徴が一目でわかる

イタリアンレストランでは、少し変わったティラミスを提供。米の菓子「ポン菓子」が添えられ、香り付けには米焼酎を使っているという。

一風変わった、米を使ったティラミス
一風変わった、米を使ったティラミス

このほかにも、のり弁の販売店など、米にこだわった6店舗が店を構えている。


また、米作りの知識などを学べる体験型ギャラリーも併設。世界の米を使った料理を映像で見ることができる。


ヤンマーHDの長屋明浩取締役CBOは「まずは知識の部分で知ってもらう、好きになってもらうということが、私たちのスタート地点じゃないかと思っている」と話す。

高い製品力誇る日本 ブランド構築・価値向上で価格競争を生き抜く

「Live News α」では、企業のブランディングなどを研究されている、一橋ビジネススクール准教授・鈴木智子(すずき・さとこ)さんに話を聞いた。

小澤陽子 キャスター:
今回の試み、どうご覧になりますか?


一橋ビジネススクール 准教授・鈴木智子さん:
ヤンマーといえば「ヤン坊、マー坊」、あるいは赤いトラクターなどの農業機械、そんなイメージを持つ方が多いのではないでしょうか。
こうした「知っている」「分かる」を超えた確固たるブランドを築くことが出来ると、ヤンマーは、日本はもちろん、世界の食料生産を支える大きな力になることが出来ます。

今回の試みは、ヤンマーと多くの人が結ばれるブランド構築の拠点にしようとしています。

小澤陽子 キャスター:
ただ、ヤンマーのメインユーザーは農家の皆さんですよね。なのに、農業とほぼ無縁の東京の真ん中に、ブランド構築の拠点を設けるのは、なぜなんでしょうか?

一橋ビジネススクール 准教授・鈴木智子さん:
ブランドの構築は、ユーザーに「使ってもらえれば、分かる」ではダメなんです。

ヤンマーで言えば、農業の担い手はもちろんですが、多くの消費者に“食料生産を支えているのはヤンマーである”と広く訴求する狙いがあります。

また、東京駅に直結した体験型の施設ならば、インバウンド客にも、“食べておいしい”日本の豊かな食文化に触れる機会を提供できます。

多くの日本企業には、「良いものを安く提供する」という信念が脈々と流れてきました。しかし高品質・低価格では、どうしても利幅が低くなり、社員の給料を上げることも、イノベーションへの投資も難しくなってしまうのです。

ですので、ヤンマーがブランドの価値を高めることが出来ると、利幅の薄い価格競争を避けることができます

小澤陽子 キャスター:
強いブランドを構築するためには、どんなことがポイントになるのでしょうか?


一橋ビジネススクール 准教授・鈴木智子さん:
まず、自分たちがどのような企業で、どういう製品をつくり、どういう存在でありたいかを考え、市場や社会・ステークホルダーからどう見られたいかを明確にする必要があります。

さらに社外に加え、社内での取り組みも欠かせません。働く社員が自社の価値を正しく理解してこそ、ブランドは輝きます。

日本の企業は、製品はいいのに、ブランドイメージや知名度が高い欧米企業に遅れをとることが多いんです。日本の高い製品力に加えて強いブランド力を構築することができれば、グローバル競争でもきっと勝てるはずです。

小澤陽子 キャスター:
海外で日本製品を見るととても嬉しくなります。
これからは日本も、優れた製品の力とともに、ブランドの構築にもしっかりと目を向けて欲しいなと思います。

(「Live News α」2023年1月12日放送分より)

(FNNプライムオンライン1月13日掲載。元記事はこちら

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