「清風カット」守らなければ“退学”に生徒ら反発 OB・池谷幸雄氏「全て苦しかったが、いい勉強では」

社会


中高一貫教育を掲げる私立・清風中学・高等学校。
難関国公立大学に多数の合格者を出す進学校でもあり、ソウルオリンピックで男子体操団体の銅メダルに輝き、一躍人気者となった池谷幸雄氏らを輩出するなど、スポーツの強豪校としても知られています。


そんな文武両道の名門校の「ある校則」に一部の生徒が反発。
2022年4月、大阪弁護士会に嘆願書や署名を添えて、匿名で人権救済を申し立てたことが明らかになりました。


生徒たちにそこまでさせた校則。それは、髪形を耳元と後ろを刈り上げた「清風カット」にしなければいけない、という頭髪規定です。


学校のホームページには、守らなければいけない事項として、「頭髪は学校指定の髪型にする」と記載され、これを守らないときは「退学になる」とまで書かれています。

「普通の高校生がしている髪形すらできない」生徒たちの苦悩


「めざまし8」は、訴えを起こした生徒の一人に話を聞くことができました。
訴えを起こした生徒は、染髪しようとも、長髪にしようとも考えていないといい、その上で、「普通の高校生がしている髪形。それすらできないのがうちの学校なんです」と訴えます。
生徒によると、学校の指導を理由に自ら退学する友人もいたといいます。


清風高校OBである元体操選手の池谷幸雄氏は、当時のことをこう振り返ります。


清風高校OB・池谷幸雄 氏:
全て苦しかったですよね。
そりゃそうでしょ、だって、なんで毎朝朝礼あるのって。なんで散髪検査毎月あるのって思ってましたから。

不満があったという一方で、こんな思いも…

清風高校OB・池谷幸雄 氏:
自分が好き好んで来ているわけだから、そのルールには従わないと、っていう話なんですよね。それを我慢したりそれに耐えて、根性がついたり、精神的に強くなったりするわけなので。それはそれで、いい勉強だと思いますよ。

さらに、池谷氏の同級生には、いまだに清風カットを続けている人もいるといいます。


清風高校OB・池谷幸雄 氏:
僕の同級生でいまだに清風カットしてるやついますよ。もう40年間ずっと清風カット、ゼロから刈り上げしてるって。そんな子もいるわけですから。清風カット愛してるんですよね、自分が、一番似合うな、これだ、と思ってるんですよ。


“清風カット”見直すべき?見直す必要はない?


「めざまし8」は番組内で、「清風カットは見直すべきか否か」のアンケートを実施。
4万2467票中、見直すべきと答えた人が51%、見直す必要はないと答えた人は49%でした。


生徒たちの間でも、「自分で選んで入学しているのでとやかく言うのは違う」「慣れれば不自由はない」と肯定的な意見もあり、議論は真っ二つに割れています。


名門校で巻き起こった、髪形をめぐる論争。
今後弁護士会は、事実関係を確認し、人権侵害を認定した場合には、学校側に警告や勧告を出すことができるということです。

学校を運営する学校法人「清風学園」の担当者は、頭髪規定も含めて理解し入学しているはずであり、あくまでも生活指導の一環とした上で、「学校としては、十分な対応を心掛けていくが、校則は学園の特色です。一部の生徒の声で変えるわけにはいきません」と変更の意思はないと話しています。

(めざまし8 1月13日放送)

(FNNプライムオンライン1月13日掲載。元記事はこちら

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