“禁止”のはずが爆竹が復活? ゼロコロナ明け「鳴らしたい」 春節前の中国で賛否
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旧正月・春節を目前に控えた中国で、ある風物詩をどうするか、一部で声が上がっている。
それは、春節のお祝いに、爆竹を鳴らすべきかどうかというもの。
かつて中国の春節に、爆竹はつきものだった。
春節前には、爆竹を買い求める長蛇の列ができていたが、数年前からそうした売り場は閉鎖。
PM2.5など、大気汚染の原因の1つに指摘され、近年は、使用禁止となる地域が相次いでいる。
さらに、コロナで行動も制限されていたが、「ゼロコロナ」政策が明けた春節で、爆竹を鳴らしたいという声が高まっている。
実際、最近のSNSには、爆竹を鳴らす動画がいくつもアップされている。
高まる解禁論に配慮してか、中国では今、「電子爆竹」と呼ばれるものがネット上で見られている。
中国のネットで購入した電子爆竹。
この電子爆竹は、電源を入れると、火花に見立てた明かりがともり、さらにスイッチを入れると、爆竹の音が流れる。
最近では、火花にそっくりな泡が飛び出るものなど、進化した電子爆竹も出ているが、今も、本物が購入できる場所も存在する。
身長が175cmの記者よりも、はるかに長い爆竹は、日本円でおよそ400円で購入することができた。
中国メディアによると、この春節期間中、いくつかの地域で、爆竹の使用が許可されたという。
一方で、「騒音、空気汚染、火事のリスク。何もいいところがない」など、解禁反対の声も根強く残る。
そうした中、WHO(世界保健機関)から、複数回にわたって、正確に公表するよう求められていた感染者数のデータについて、中国側は、1月9日分から毎日公表するのを中止している。
中国側は、その理由について、「感染症の危険度のレベルが下がったため」としている。
また、ビザ発給停止問題に関しては、中国在住の日本人にも余波が及んでいた。
料理店を経営・赤石章太郎さん「切られましたね...」
中国にある日本領事館や、入国管理局などに何度も電話をかける赤石さん。
山東省の地方都市で、カレーが評判の料理店を経営している。
しかしコロナ禍で、地方での経営は限界と判断。
1月いっぱいで店をたたみ、上海で働くためのビザを新たに取得しようとしていた。
ところが、日本からの入国ビザが一時停止になったあおりからか、現地の就労ビザを取れるかわからないという。
電話がつながった領事館からの答えは...。
赤石さん「たぶん大丈夫だと思うんですけど、みたいな感じの(答え)。(中国では)きのうOKだったのに、きょうNGという場合もあるので」
赤石さんが、コロナに翻弄(ほんろう)される日々はしばらく続きそう。
(FNNプライムオンライン1月13日掲載。元記事はこちら)
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