「置きナプ」から広がる相互理解と働きやすさ

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わたしたちのこれからを明るく照らす、SDGsなアクションに迫る「#ミライにα」。

異なる性別への理解から始める、働きやすさのつくり方とは。

オフィスビルの女子トイレの片隅に置かれた白い引き出し。

開けてみると、フェムープボックスと書かれた小さな箱が。
その中身は、生理用ナプキン。

女性社員「いつ緊急事態が起きても使えるということで、安心して過ごすことができる」

実はこの取り組み、緊急時のお助け以外のある効果を生んでいた。

神奈川・横浜市にある、フェムテック専門のクリエイティブチーム「フェムープ」があり、大手メーカーの生理用品のデザインなどを手掛けている広告デザイン会社。

社内で生理事情についてアンケートをとったところ、「仕事の効率が落ちる、集中できない(56%)」、「服やいすを汚してしまわないか心配(53%)」と答えた人は半数以上。

社内に「生理用品や鎮痛剤の備蓄があるといい(28%)」と答えた人がおよそ3割に。

そこで、防災用に備蓄していた生理用ナプキンを活用し、誰もがいつでも使えるようにと、置きナプキン = 「置きナプ」を始めた。

この「置きナプ」、男性社員にも知ってもらおうと、誰もが目につく場所にイラストボードで紹介されている。

アイム フェムープ・菅野由美香さん「生理については、1人ひとり悩みも違うし、オープンにしたくない人ももちろんいると思う。そこは配慮しながら、全員に女性の生理について、もう一度知ってもらいたいと。みんなが理解することで、働きやすい職場環境が生まれるのではないかと」

社員たちの反応は...。

女性社員(20代)「女性に対して、口に出していいのかわからないという声もあるが、こちらとしては、当たり前にあることだし、結構男性社員にも知ってもらって、会社全体で話しやすい空気を作っていったらいいのかなと」

男性社員(40代)「例えば女性が苦しんでいる、どうしたらいいのかなとか、じゃあ自分が先回りして、どうしたらこの人が落ち着いて仕事ができるのか、そういったことを考えるきっかけをつくってくれた」

生理についてだけでなく、毎週テーマを決め、社内向けの情報発信もしている。

その内容は...。

「そもそも『おりもの』とは?」、「笹渡、給水型サニタリーショーツはいてみたってよ」。
さらには、更年期の症状など、女性の体の機能や悩みについて、社員が体験談を交えて紹介している。

男性社員(50代)「普段接しているメンバーが、実際の意見として書かれた内容なので、こんなに大変な思いをしているんだということは理解できた」

女性社員(40代)「隠さなくてもいいというか、声に出していいんだと。話せる、お互いがどう思っているかを知る機会になっている」

話題は広がり、男性の育児休業について座談会を行うなど、互いに理解を深めようとする機会が増加。

誰もが働きやすい職場づくりにつながっているという。

アイム フェムープ・菅野由美香さん「みんなが機嫌よく働けたり、本当に長く働きたいと思ってくれる環境を整えることが、社内に向けての活動の大きなポイント」

(FNNプライムオンライン1月14日掲載。元記事はこちら

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