被災した食堂「やっと頑張れる」自慢の海鮮丼で客を笑顔に 復旧進まぬ地元に賑わいを【福島発】

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2022年3月に福島県沖で発生した地震。福島県相馬市は震度6強の揺れに襲われ、松川浦にあるすべての旅館が一時休業を余儀なくされた。復旧は済んでいなくても、新たなスタートを切った店がある。

ようやくスタート地点に

2023年1月6日、相馬市松川浦の店の前にオープンを祝う花輪が飾られた。近くで旅館と食堂を営んできた、齋春商店の新しい店だ。オープン早々、満席になる盛況ぶり。

満席になった新店舗
満席になった新店舗

齋春商店・齋藤智英専務取締役:
もう本当”うれしい”の一言ですね。”きょうからやっと頑張れる”って感じですね

齋春商店・齋藤智英さん「やっと頑張れる」
齋春商店・齋藤智英さん「やっと頑張れる」

齋藤専務が「やっと頑張れる」と話した理由…2022年3月16日に福島県沖で発生した地震で、営んでいた旅館と食堂が被害を受けたから。

営んでいた旅館・食堂が被災
営んでいた旅館・食堂が被災

齋春商店・齋藤智英専務取締役:
これを見た時は、本当に終わったなって感じですね。だけどいつまでも下を向いていられないので、次の日から”やるぞ”って感じになりました

「本当に終わったな…」
「本当に終わったな…」

客の声に応え仮店舗で営業へ

旅館と食堂は営業できなくなったが、建物の前で浜焼きを販売してきた。ただ、買いに来てくれた客が口にしたのは、以前出していた海鮮丼や刺身定食を食べたいという、ありがたい言葉だった。

客「海鮮丼や刺身定食が食べたい」
客「海鮮丼や刺身定食が食べたい」

建物を解体し、新たな旅館が完成するまでのこれから約2年間は、仮の店舗で自慢の海鮮丼や刺身定食を提供することにした。

仮店舗で復活
仮店舗で復活

仮店舗で復活…満席の店内

この日を待っていた馴染みの客を中心に、満席となった。

来店客:あちこちで色々食べたんだけど、やっぱりここの刺身を食べたくて。満足です
来店客:ご飯が赤酢なんですよね。他の店とは違って、さっぱりと頂けるので
来店客:ちょっと皮目が炙ってあったりとか、そういう工夫がすごくいいなと思います

待ちわびた客で満席に
待ちわびた客で満席に

齋春商店・齋藤智英専務取締役:
本当にうれしいです。おいしかったよって言ってくれて

斎藤専務にも笑顔
斎藤専務にも笑顔

地震から10カ月経っても、松川浦で元通り営業を再開できた旅館は一部に留まる。

地震から10カ月 再開した旅館は一部
地震から10カ月 再開した旅館は一部

齋春商店は、自慢の海鮮丼や刺身定食で食べに来てくれた人を笑顔にして、松川浦のにぎわいも取り戻していこうとしている。

相馬市松川浦に賑わいを
相馬市松川浦に賑わいを

(福島テレビ)

(FNNプライムオンライン1月15日掲載。元記事はこちら

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