「黒い塊」が空に 渡り鳥の大群が各地で目撃 越冬でまとまって日本に?
Newsfrom Japan
社会- English
- 日本語
- 简体字
- 繁體字
- Français
- Español
- العربية
- Русский
佐賀・有田町で15日夕方、撮影された映像。
黒い塊が、画面の右から左に動いていく。
鳥の大群に、撮影した女性も「なんかすごい、やばい。何か幕があるみたい、気持ち悪い」と、驚きを隠せない。
撮影した女性「びっくりが一番ですね。羽音が、ものすごく大きくて、まさかこんな数がいると思わなくて」
この鳥の正体は、何なのか。
鳥の大群といえば、大声で鳴くカラスやムクドリなどが知られている。
でも、今回は少し違いがあるよう。
撮影した女性「鳴き声が、まったく聞こえてないんですよ」
そこで、鳥の生態にくわしい専門家に、映像を見てもらうと...。
野鳥の生態にくわしい東京大学・樋口広芳名誉教授「おそらくトモエガモで間違いなかろうと。大きな群れが、うねりのように大空を飛ぶ様子も、トモエガモの特徴」
鳴き声や飛ぶスタイルなどから、トモエガモの可能性が高いという。
かつてトモエガモは、朝鮮半島などで冬を越す渡り鳥だったが、最近は、日本でまとまって越冬するようになったという。
トモエガモとみられる鳥の大群は、佐賀県の隣、長崎県でも相次いで目撃されている。
野鳥の生態にくわしい東京大学・樋口広芳名誉教授「日本に渡来するトモエガモの総数が増えている。九州北部全体で、十万の単位になるだろう」
トモエガモは、3月ごろには北に帰るという。
(FNNプライムオンライン1月16日掲載。元記事はこちら)
[© Fuji News Network, Inc. All rights reserved.]