井筒和幸監督“タイパ”に物申す! 「何も得られず時間の無駄遣い」

文化


今、若者を中心に増える“タイパ”。

タイムパフォーマンスを重視する人たちが増えているという。

映画の倍速視聴や、音楽のイントロ飛ばしは当たり前で、タイムパフォーマンスを最優先。

このタイパは、2022年の新語としても話題となった。

このタイパに今、物申す人が。

映画「パッチギ!」の大ヒットで知られる井筒和幸監督(70)。

井筒監督「映画を倍速や30秒飛ばしで見たところで、何も得るものはないし、わからない。映画そのものがばかにされている」

井筒監督は今週、「タイムパフォーマンスなど考えるほどばからしい人生はない」という記事を投稿。

すると、ネット上には「井筒監督の気持ちもわかるなぁ。わたしも映画は気合入れて時間作って見るタイプだから」、「今の時代は情報多過ぎ。要点だけ押さえておければOKという価値観になるのも仕方ない」などという声が。

さまざまな声が聞かれる“タイパ問題”。

最近では、マツコ・デラックスさんも、「2倍速なんかで見たら、映画・音楽の良さなんて、まったくわからない」と番組でコメントするなど、著名人も声を上げている。

井筒監督「タイムパフォーマンス、コストパフォーマンスだなんていうけど、物事の本質を知るために人間は生きているわけでしょ? 映画の面白さを知りたいわけでしょ? リアルタイムで撮られた物は、リアルタイムで見ないと何も伝わらないし、何もわからない。永遠に“審美眼”は育たない」

そして、タイパ派が増えた要因をこう分析。

「情報があまりにもありすぎて、“見ておかないと!”非常に“追い立てられて”生きている。若い子は特にね。(情報を)つかんでおかないと仲間についていけない、確実に、そういう時代にも“圧迫”されている」

「多くのコンテンツを見ておかないと」というプレッシャーからか、タイパに追われるとし、井筒監督はそんな現状を憂う。

井筒監督「異常な世界だし、かわいそうでもあるし、そういう見方をしていたら、人間の思考そのものが劣化しますね」

タイパに追われるあまり、「逆に何も得られていない」と指摘も。

「結果、何も得ていなければ、何の効率もなかったという、無駄な時間の使い方をしてしまったということを...わかれ!」

(FNNプライムオンライン1月20日掲載。元記事はこちら

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